【コラム】台所で段取りを学ぶ

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えているしょうたです。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

「勉強の時間を確保したいので、お手伝いはさせていないんです」。

保護者の方から、こうしたお話を聞くことがあります。お気持ちはよくわかります。ただ、お手伝いを勉強の時間を奪うものと考えるのは、少しもったいないかもしれません。

お手伝いが多い子ほど、自己肯定感が高い傾向

国立青少年教育振興機構が令和3年に公表した「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」は、小学4〜6年生、中学2年生、高校2年生を対象に、お手伝いと自己肯定感の関係を調べています。

お手伝いが「多い」グループでは自己肯定感が「高い」子が30.8%だったのに対し、「少ない」グループでは5.7%でした。「やや高い」まで合わせると、68.3%と27.4%です。

質問項目には、買い物、食器の片付け、掃除、料理の手伝い、ペットの世話や植物の水やりなど、日常の家事が並んでいます。報告書は、お手伝いを多く行っている子供は自己肯定感が高く、自立的行動習慣や探究力が身についている傾向があるとまとめています。

お手伝いの中には、勉強と同じ動きがある

わたしが授業で感じているのは、お手伝いの中には、勉強に必要な力の練習がたくさん含まれているということです。

たとえば料理です。カレーを作るなら、材料をそろえ、切る順番を考え、煮込んでいる間に洗い物を済ませる。

これは、テスト前に「何から手をつけ、どこに時間を使うか」を考えるのと似ています。食器の片付けは、大きさや種類で分ける「分類」の練習になります。

お手伝いの頼み方にも少し工夫ができます。

細かい作業を少しずつ手伝わせるより、一つの仕事を最初から最後まで任せるほうが、子どもは自分で手順を組み立てます。

「サラダを作る係」「玄関の靴をそろえる係」のように、始まりと終わりがはっきりした仕事がおすすめです。出来栄えより、終わりまでやり切ったことを認めてあげてください。

まずは夕食前の10分から段取りの練習を始めてみる

最初は、夕食前の10分に決まった仕事を一つ任せるところからで十分です。勉強時間が10分減るのではなく、段取りを考える10分が増える。そう考えると、お手伝いの見え方が少し変わるはずです。

おわりに

海外で暮らしていると、現地のスーパーでの買い物や、日本とは違う家電の使い方など、家の中にも新しい経験があふれています。そうした家庭の仕事を少しずつ子どもに任せることは、どの国で暮らしていても役立つ力につながります。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。

お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。

参考文献