【社会/探究学習】5年に1度の国勢調査を見てみる
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている「しょうた」です。小学生低学年から高校生まで、年齢を問わず幅広く担当しています。
わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
この5月末、総務省統計局が令和7年国勢調査の速報値を公表しました。
2025年10月1日時点の日本の人口は、1億2305万人。5年前より309万7千人、2.5%の減少です。
中学生の生徒とこの資料を開いて、数字をいくつか拾ってみました。おもしろかったのは、生徒が最初に引っかかったのが人口の数字ではなかったことです。
人は減っているのに、世帯は増えている
同じ調査で、世帯数は5712万5千世帯。5年前から129万4千世帯、2.3%の増加でした。人口は減り、世帯は増えている。その結果、1世帯あたりの人数は2.15人まで下がりました。1970年には3.45人、1995年に初めて3人を割っています。
「人が減ってるのに家が増えるのおかしくないですか」と言われて、しばらく二人で考えました。
ひとり暮らしが増えているのでは、という答えが出てきたところで、それを確かめるにはどの数字を見ればいいかという話になります。
数字を一つだけ見ても、世の中のことはわかりません。二つ並べたときに、初めて問いが生まれます。
平均とは何かを実感する
2020年から2025年にかけて人口が増えた都道府県は、東京都(1.4%増)と沖縄県(0.1%増)の2都県だけでした。
残る45道府県は減少で、減少率がもっとも高いのは秋田県の8.1%です。市町村単位で見ると、全国1719市町村のうち人口が増えたのは161市町村、わずか9.4%にすぎません。
2.5%減という全国の数字は、どの町の実感とも一致しません。
平均とは、そういうものです。社会の勉強で統計を扱うときは、全国の値を覚えて終わりにせず、必ず自分に近い地域の値まで下りていく。これを癖にしておくと、グラフの読み方が変わります。
調査結果を見てみることの意義はここにある!
国勢調査は大正9年(1920年)に始まり、およそ5年ごとに行われて、今回が22回目でした。調査員が担当地域のすべての世帯を訪ね、インターネットか郵送で回答を受け取ります。日本に3か月以上住んでいる人は、国籍を問わず対象です。
教科書に載っている数字も、統計サイトのグラフも、こうして誰かが集めた結果です。誰が、いつ、どうやって数えたのか。そこまで見る習慣がつくと、社会は暗記科目ではなくなります。
調査方法を知ることは探究学習
おわりに
海外で暮らしていると、日本の人口の話は少し遠く感じるかもしれません。でも、住んでいる国にも必ず同じような統計があります。
日本と比べてみると、人口の増え方も、1世帯あたりの人数も、まるで違うはずです。二つ並べて「なぜ違うんだろう」と考えるところまでいけば、それはもう立派な社会の探究です。
優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。
海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。
参考文献
– 総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計結果 結果の概要」(令和8年5月29日公表) https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/kekka/pdf/outline.pdf