【コラム】「あの人のようになりたい」がいない高校2年生は約3割

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている「しょうた」です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

「将来どんな大人になりたい?」と授業で聞くと、小学生はすぐに誰かの名前を挙げます。

ところが中学生・高校生になると、少し考えてから「特にいない」と答える子が増えてきます。これは、わたしの生徒だけの話ではないようです。

高校2年生の3人に1人は「なりたい大人がいない」

国立青少年教育振興機構の「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和4年度調査)」は、2023年1〜3月に全国の公立小中高校の子どもと保護者を対象に行われました。

小学4年生から高校2年生に「あの人のようになりたいと思う大人の人がいますか」と尋ねた結果、選ばれた割合は「有名人」40.0%、「母親」37.1%、「父親」28.8%、「祖父母」17.7%、「学校の先生」14.9%でした(複数回答)。

一方で「なりたいと思う大人の人はいない」は、小学4年生の16.6%から学年が上がるにつれて増え、高校2年生では33.8%に達しています。

親は、実は2番目と3番目

この数字で注目したいのは、母親と父親が有名人に次いで2番目と3番目に入っていることです。子どもは、思っている以上に身近な大人を見ています。

ただし、子どもが目にするのは、たいてい大人の「できあがった姿」です。

仕事で何に悩み、どう乗り越えたのかは、家の中ではなかなか見えません。

わたしが授業で感じているのは、子どもが「あんなふうになりたい」と思うきっかけは、完璧な姿よりも、大人がうまくいかないことに向き合っている場面にあるということです。

「できる大人」より「学んでいる大人」を見せる

たとえば夕食のときに、今日うまくいかなかったことと、それをどう直そうとしているかを、親のほうから話してみる。

新しい料理や語学に挑戦して、失敗しているところをそのまま見せる。勉強しなさいと言うより、大人も学び続けていることが伝わります。

また、高校生で「いない」が増えるのは、視野が広がって理想が具体的になるからかもしれません。調査はその理由までは示していないので、これはわたしの考えです。

だからこそ、親戚や仕事仲間など、ふだん出会わない大人と話す機会をつくることも、ひとつの手だと思います。

わたしは、これまでの経歴や悩んだこと、がんばったけどダメだったこと、でもそこから学んだことなど、先生ではなく、身近な大人の一人として子どもたちに伝えるようにしています。

わたしの教え子の一人は、よく話していた国際関係学について興味を持ち、地理学、政治学について学べる大学を探してオープンキャンパスに行ったという話をしてくれたことがあります。

おわりに

海外で暮らしていると、現地の先生やご近所の方、さまざまな国から来た人たちなど、日本にいたら出会わなかった大人と接する機会がたくさんあります。

そのひとりひとりが、お子さんにとって「あの人のように」と思える大人の候補です。まずは身近な親の学ぶ姿から、その扉を開いてみてください。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。

お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。

参考文献