【理科】「結果」と「考察」の違いは混同しやすい

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

先日、小学3年生の生徒さんの実験プリントを見せてもらいました。「電気を通すもの」の実験です。

結果の欄には「アルミはくは電気を通すと思った」、考察の欄には「豆電球がついた」と書いてありました。書いてあることは正しいのに、欄が入れ替わっています。理科の記録でいちばん多いつまずきが、この「結果」と「考察」の混同です。

学習指導要領が示す「問題解決の過程」

文部科学省の小学校学習指導要領解説(理科編)は、理科で育てる問題解決の過程を「自然の事物・現象に対する気付き、問題の設定、予想や仮説の設定、検証計画の立案、観察・実験の実施、結果の処理、考察、結論の導出」と並べています。

結果と考察は、はっきり別の段階として置かれているのです。

結果は「見たこと」、考察は「だから言えること」

一言で分けるなら、結果はだれが見ても同じになる事実、考察は結果と予想を比べて言えることです。

見分け方は簡単です。結果の文には「〜と思う」「〜だから」を入れない。豆電球がついた、ついていない。温度が何度上がった。色が何色に変わった。数・色・向き・変化だけを書きます。

考察は、次の3文で書く練習をします。「予想は〜だった。結果は〜だった。だから〜と言える」。

先ほどの生徒さんも、この型で書き直すと「予想はアルミはくもクリップも電気を通すだった。結果はどちらも豆電球がついた。だから金属は電気を通すと言える」となり、自分で書いたものの整理がぐっと進みました。

予想が外れたときこそ、考察が深くなる

文部科学省の解説では第6学年の目標として「より妥当な考えをつくりだす」ことを挙げ、それを自分が既にもっている考えを検討し、より科学的なものに変容させることだと説明しています。

つまり、予想が外れるのは失敗ではありません。わたしが授業で感じているのは、予想と結果のずれを書いた考察ほど、学びが深いということです。

家庭でも、料理や天気の話のなかで「見たこと」と「思ったこと」を分けて言ってみるだけで、この区別は身につきます。

おわりに

海外の学校で理科のレポートを書いている生徒さんからも、結果と考察の書き分けで悩む声をよく聞きます。言語が違っても、見たことと考えたことを分ける力は共通です。一つの実験を丁寧に書き分ける経験が、どの国の学校でも通用する考える力になっていきます。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

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参考文献