【コラム】「勉強のやり方がわからない」は本人のせいではない

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている「しょうた」です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

保護者の方からの相談でいちばん多いのが「机には向かっているのに成績が上がらない」というお話です。

そして本人に聞くと、たいてい同じことを言います。

「どうやって勉強したらいいのか、よくわからない」。

この言葉は、やる気のなさの言い訳ではありません。かなりの割合の子どもが、同じ状態にあります。

中学生の半数以上が「勉強のやり方がわからない」と答えている

ベネッセ教育総合研究所が2014年に、小学4年生から中学2年生の親子5,409組に行った調査があります。少し前の調査ですが、学習の悩みとして「上手な勉強のやり方が分からない」を選んだのは、小学生で39.9%、中学生で54.7%でした。しかも、成績が上位の中学生でも約30%が同じ項目を選んでいます。

つまりこれは、成績が振るわない子だけの悩みではありません。勉強の方法そのものを教わる機会が、そもそも少ないのです。

多くの子は試行錯誤で身につけるしかなく、実感を持てないまま学年が上がります。

時間を増やす前に変えられることがある

同じ調査で、1日の学習時間は成績上位の小学生が1時間38分、下位が1時間7分でした。中学生は上位が1時間35分、下位が1時間13分です。差はあるものの、20分から30分程度にすぎません。

もっと差が出たのは、やり方のほうでした。

「成績上位で学習時間が短い」中学生は、「成績下位で学習時間が長い」中学生と比べて、「何が分かっていないか確かめながら勉強する」で19.9ポイント、「丸つけをした後に解き方や考え方を確かめる」で21.4ポイント上回っています。

つまり、同じ1時間でも、中身・やり方が違えば結果が変わるということです。

家庭でできる、ある一手間

わたしがレッスンで必ずやってもらうのは、丸つけをして×がついた問題の横に、「なぜ間違えたか」をひと言だけ書き足すことです。

「単位を書き忘れた」「問題文を最後まで読まなかった」「公式を思い出せなかった」。それだけで十分です。

同じ×でも、書き忘れと理解不足はまったく別で、次にやるべきことも変わります。この一行があると、テスト前に見返す場所を自分で決められます。ノートを丸ごと見直すより、はるかに速いです。これは調査の結果ではなく、授業のなかでわたしが実感していることです。

おわりに

海外で学んでいるお子さんは、日本の同学年と同じ教材を、現地校の宿題の合間の限られた時間のなかでこなさなければなりません。

だからこそ、時間を積み増すより先に、1時間の中身を変えるほうが現実的です。

「勉強のやり方がわからない」と言われたら、まずは一緒に丸つけの続きをやってみてください。責める必要はまったくありません。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。

お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。

参考文献

– ベネッセ教育総合研究所「小中学生の学びに関する実態調査」速報(2014年2〜3月実施、小学4年生〜中学2年生の親子5,409組/2014年11月19日発表) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000442.000000120.html

– 同調査 報告書[2014] https://benesse.jp/berd/shotouchutou/research/detail_4574.html