【社会】日本で人口が増えた都道府県はいくつ?

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。 わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

「47都道府県のうち、この5年で人口が増えたのはいくつだと思う?」

社会の授業でそう聞くと、中学生からは「10くらい?」「20は超えるでしょ」といった答えが返ってきます。

正解は2つです。東京都と沖縄県。残りの45道府県では、人口が減っていました。

45道府県で人口が減った、という数字に着目してみる

総務省統計局が2026年5月29日に公表した令和7年国勢調査の人口速報集計によると、2025年10月1日時点の日本の人口は1億2305万人でした。5年前の2020年と比べて309万7千人、率にして2.5%の減少です。減少幅は前回の調査よりも拡大しています。

市町村の単位で見ると、もっとくっきりします。

全国1719市町村のうち人口が増えたのは161市町村で、全体の9.4%。減ったのは1558市町村で90.6%。しかも10%以上減った市町村が、全体の27.7%を占めています。増えている場所のほうが、例外なのです。

「人口は減ったのに世帯は増えている」

同じ資料には、もう一つ面白い数字があります。世帯数は5712万5千世帯で、5年前より129万4千世帯、2.3%増えているのです。人は減っているのに、暮らしの単位は増えている。

ここで算数の出番になります。

1世帯当たりの人員は2.15人。人口を世帯数で割った値ですから、分子が減って分母が増えれば、当然この数は小さくなります。

授業でこのわり算を実際にやってもらうと、「一人で暮らしている人が増えたってこと?」と生徒のほうから言葉が出てきます。

社会科の資料を読む学習は、知識を増やすこともできますがわり算で読める場面が多いのです。

こうやって小学校での学びがどんどんつながっていきいます。

数字は覚えるのではなく、他のこととつなげて考えるために使う

さらに、人口が最も多いのは東京都で1424万6千人、全国の11.6%です。上位8都府県を合計すると6360万5千人になり、日本の人口の51.7%を占めます。47のうち8つに、半分以上が住んでいる計算です。

1億2305万という数字を単独で覚えても、テストではその問題は出ないでしょう。また、毎年のように変わる数字を覚えること、そのような細かい数字にこだわることには意味がありません。

「8都府県で半分」と、社会問題として提起されているような、「なぜ地方の路線が減るのか」「なぜ空き家の話題が絶えないのか」という話がつながっていることが見えてきます。

おわりに

海外で暮らしていると、社会で出てくるような、日本の統計は遠い国の話に思えるかもしれません。

しかし、数字は、いま日本がどう形を変えているのかを、いちばん短い言葉で教えてくれます。

いつか帰る町、家族が住む町の姿かもしれません。

日本の話題に限らず、ニュースで数字を見かけたら、「どんな問題とつながっているのか」とお子さんに問いかけてみてください。

普段からそのような数字と知っている知識を結びつけるクセをつけることで思考力がぐんと伸びます。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。 お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。

参考文献

  • 総務省統計局「令和7年国勢調査 人口速報集計 結果の要約」(令和8年5月29日公表) https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/kekka/pdf/summary.pdf
  • 総務省統計局「令和7年国勢調査 調査の結果」 https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2025/kekka.html