【コラム】体験と言葉が結びつくと、学びは深くなる
国語のレッスンをしていると、
「知っているはずの言葉なのに、意味があいまい」
「聞いたことはあるけど、説明しようとすると止まってしまう」
そんな場面に出会うことがよくあります。
特に海外に住んでいる子どもたちは、
日本語に触れる時間が限られている分、
言葉が“知識”のままで、“実感”と結びついていないことがあります。
言葉は、体験とセットで覚えられる
たとえば「動物園」「市場」「夜景」といった言葉。
辞書で意味を調べることはできますが、実際に見たり、聞いたり、感じたりした経験があると、その言葉は一気に立体的になります。
「においはどうだった?」
「音は大きかった?静かだった?」
「そのとき、どんな気持ちだった?」
こうした問いかけを重ねることで、
言葉はただの暗記ではなく、自分の中の記憶と結びついた表現になります。
海外在住だからこそ、体験が強みになる
海外に住んでいる子どもたちは、日本に住んでいる子とは違う体験をたくさんしています。
・現地ならではの文化
・日本では見られない自然や動物
・多言語・多文化の環境
これらはすべて、国語の学習において大きな強みになります。
「それ、日本で見たことない!」
「日本だったらどう表現するかな?」
そんなやりとりを通して、
体験が日本語の語彙や表現につながっていきます。
「知っている」から「語れる」へ
国語で大切なのは、「知っているかどうか」ではなく、
「自分の言葉で語れるかどうか」です。
作文や記述問題が苦手な子の多くは、言葉が足りないというより、
体験と言葉を結びつける練習が足りていないだけ、ということもあります。
実際の経験を振り返りながら、
「どうだった?」
「どこが一番印象に残っている?」
と問いかけていくと、
少しずつ言葉が増えていきます。
日常の中に、学びの種はたくさんある
特別な教材や難しい問題がなくても、
学びのきっかけは日常の中にたくさんあります。
・旅行の話
・週末に行った場所
・見た動画や映画
・「楽しかった」「びっくりした」出来事
それらを言葉にする時間をつくるだけで、
語彙力も表現力も、自然と育っていきます。
家庭教師だからできること
家庭教師のレッスンでは、
その子の体験や興味に寄り添いながら学習を進めることができます。
「その経験、国語につながるよ」
「今の話、作文にしたら面白そうだね」
そんな一言が、
子どもにとっては「学び」と「生活」がつながる瞬間になります。
体験が言葉になり、言葉が自信になる。
そんな循環を大切にしながら、
これからもレッスンを続けていきたいと思っています。
(沢村)