【雑談】シンガポールの夏の天気って?

授業のはじめに「今日はどんな天気だった?」と聞くのが、ちょっとしたお決まりになっています。すると、住んでいる国ごとに返ってくる答えは本当にさまざま。

「香港は毎日むしむししてるよ。外に出るだけで汗が止まらない!」
「台湾も似てるけど、夕方になるとザーッとスコールみたいな雨が降るんだ」
「インドは40度近くあって、とにかく暑い!日中は外に出られないくらい」
「カリフォルニアは乾燥してて、カラッとしてるよ。アジアの夏とは全然違う感じ」
「ハワイは風が気持ちいいから、日差しは強いけど過ごしやすいよ」

こんなふうに、同じ「夏」でも全く違う表現や景色が飛び出してくるので、私も「へえ!そうなんだ!」と驚くことばかりです。

シンガポールの夏は「湿気とスコール」

そして、私が住んでいるシンガポールはというと、基本的に一年中が“夏”。気温はほとんど変わらず、いつも30度前後。でも特徴的なのは、強烈な湿気と突然のスコールです。

午前中はカラッと晴れていても、午後になると黒い雲が広がり、雷とともにドバーッと雨が降ってくることも。数十分で止むことが多いけれど、その迫力は「まるで熱帯のシャワー」。

でも意外と湿気で気温が高くなることはなく、むしろ下がって快適になります。

(もしかしたら、今の日本の夏の気温よりも過ごしやすいかもしれませんね☺)

また、たまに授業の前に「先生のところはまだ明るいの?」と外の様子に触れる場面があります。

日が落ちる時間が大体19時前後なので、同じアジア地域からレッスンしている子どもからは不思議に思われることもあります。

なのでそんなことを聞かれたら、外の様子を見せることもあります。

「え!明るい!?なんで!!?」

と良いリアクションをしてくれた時がありました。

雑談から生まれる日本語の学び

天気や気温の話は、誰にとっても身近で話しやすいテーマ。だからこそ、子どもたちも自然と「伝えたい気持ち」を持って話してくれます。

「ムシムシしたような感じ?」
「そう!ムシムシする!」

そんなふうに、雑談から新しい言葉や表現を学ぶことができるんです。特に海外に住んでいる子どもたちにとっては、家族以外と日本語でこうした会話をする機会が少ないので、雑談が立派な日本語練習の場になります。

違いを楽しむことが学びにつながる

香港、台湾、インド、カリフォルニア、ハワイ。どの国の話を聞いても、「同じ夏なのにこんなに違うんだ!」と驚かされます。そして、その違いを日本語でどう表現するかを考えることで、自然と語彙や表現力が増えていきます。

例えば、インドの暑さを説明するときに「40度」と数字で表すだけでなく、「日中は外に出られないほど」と具体的に補足すれば、もっとリアルに伝わります。ハワイの気候を説明するときも「風が気持ちいい」という一言で、その場の雰囲気がぐっと伝わりますよね。

こうした工夫は、作文を書くときにもとても役立つものです。

地域色が出る天気トーク

何気ない天気の雑談でも、子どもたちにとっては「日本語を使って世界の違いを共有する」大切な時間。

「海外に住んでいるからこそ、みんなの夏の景色はこんなに違うんだ」と気づけるのは、とても貴重な経験です。そして、その気づきを日本語で表現する練習は、将来の学びにも必ずつながっていきます。

だから私は、授業の最初の雑談を大切にしています。天気の話から広がる学びは、思っている以上に深いんですよ。

(沢村)