【コラム】「書くこと」と「話すこと」はつながっている

みなさんは「書く力」と「話す力」、どちらの方が得意ですか?
「話すのは好きだけど、作文は苦手」
「書くのは得意だけど、人前で話すのはちょっと…」
そんな声をよく耳にします。けれど実は、この二つは別々の力ではなく、深くつながっているのです。

頭の中を整理するのが「書くこと」

書くときには、まず「何を伝えたいのか」を考えます。
例えば「週末に映画を見た」という出来事を書くとしましょう。
ただ「映画を見た」とだけ書いても、相手には伝わりません。
「誰と行ったのか」「どんな場面が印象に残ったのか」「見てどう感じたのか」など、こうした情報を加えることで、文章に厚みが出ます。

この「必要な情報を取捨選択し、順序よく並べる」作業は、まさに頭の中を整理すること。

整理したことを口で伝えるのが「話すこと」

一方で、話すときも同じです。
ただ「映画を見た」だけでは会話が続きません。
「最後に主人公が立ち上がるシーンに感動したんだ!」と自分の気持ちを添えて話すと、聞き手の心にもぐっと響きます。

つまり、書く練習をすると、話すときにも「要点をまとめて相手に伝える」力がつきます。逆に、話したことを文章にする練習をすると、文章もぐんと自然になるのです。

オンラインレッスンでの実感

私のレッスンでも、この「つながり」を実感することが多いです。
例えば、作文が苦手だと言っていたお子さんが、最初に口で自分の体験を話してから文章にまとめると、驚くほどスムーズに書けるようになりました。
逆に、普段から日記や作文を書いている子は、人前でスピーチをするときにも「順序立てて話す」のが上手です。

「書く」と「話す」は車の両輪のようなもの。どちらか一方を鍛えると、自然ともう一方も力が伸びていきます。

繰り返しやっていこう!

「書くこと」と「話すこと」は別々に見えて、実は同じ土台の上にあります。
頭の中を整理する → 相手に伝わるように表現する。
この流れを文章でも会話でも繰り返すことで、表現力がどんどん磨かれていきます。

だからこそ、作文や日記を書くのは単なる宿題ではなく、コミュニケーション力を育てる大切な練習なんです。
これからもレッスンでは、書く力と話す力をバランスよく育てていきたいと思っています。

(沢村)