なぜデジタルの社会でも手で書くことが大事なのか
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。
小学生低学年から高校生まで年代問わず幅広く教えています。
わたしの担当ブログでは、これまでの授業の経験から勉強の取り組み方や成功事例だけでなく、授業内容とは外れてしまうかもしれませんが時事問題などの学生と話し合ったことについてブログに残していこうと思います。
今日は「なぜデジタル時代に『手書き』が重要なのか?」ということについて記します。
なぜデジタル時代に「手書き」が重要なのか?
現代社会は、スマートフォンやタブレット、パソコンが生活の中心となり、私たちは日々膨大な量の情報をデジタルでやり取りしています。文字を書くことも、キーボードやフリック入力が主流となり、手書きの機会はめっきり減りました。
しかし、ICT教育が進んだ学校教育で改めて「手書き」の重要性が見直されるようになっています。
デジタルにはない、手書きの持つ特別な力が、私たちの学びや思考、記憶に深く関わっていることがわかってきたのです。
ICT教育重視をやめて、手書きと紙のテキスト重視にしたスウェーデン
2010年以降、教育のデジタル化を強力に進めてきたことで知られるスウェーデンも、その方針を見直し始めています。
2023年以降、同国では幼稚園を含む教育現場で、紙の教科書や手書きの練習に再び重点を置く動きが広がっています。
背景には、2016年〜2021年の間で、国際読解力調査(PIRLS)においてヨーロッパ平均を上回るものの年々ポイントが低下したことを受け、デジタル機器への依存が子供たちの読解力低下を招いているのではないかと専門家や政治家の間で疑問の声が上がったのです。
デジタルは情報へのアクセスを容易にしますが、深い思考や確実な記憶の定着には、やはり手書きのようなアナログな手法が不可欠であるという認識が広がっているのです。
手書きで記憶が残りやすくなる
デジタルで文字を打つことは、あらかじめ決まったキーを押す単純な作業です。一方、手書きは、指先、手首、腕を使って文字の形をなぞる、複雑な運動です。
例えば、漢字を見ただけで読みはわかっても書こうとすると書けない、ということはないでしょうか。
文字を書くことは時間がかかりますが、その分考える時間が増え、五感と運動神経を連動させ、脳に強いインプットを与えます。情報をただ受け取るだけでなく、自ら手を動かしてアウトプットすることで、記憶がより強固なものになるのです。
ごちゃごちゃした考えを整理する
わたしはよく、頭の中がごちゃごちゃしている時、メモに書き出すことで考えを整理します。手書きは、自分の考えを一つずつ言葉にしていく過程で、考えを深掘りできる感覚があります。
マインドマップやブレインストーミングなど、アイデアを広げる手法でも手書きが推奨されるのはこのためです。
自由に線を引き、矢印で関連付け、色を塗り分ける。この自由なクリエイティブな作業が、私たちの思考をより柔軟にし、デジタルでは生まれにくい斬新な発想を引き出してくれます。
例えば、記述問題を解くときも、頭の中で考えていると何を書けばいいかわからなくなることがあると思います。そういう時は、思いついたことをメモとして何個でも書いてみてください。そうすることで考えが少しずつまとまってきます。
記憶を定着させる強力なツール
自習においても、手書きは非常に効果的です。単語帳や要点のまとめ、歴史年表をまとめてみるなど、自分で実際に手を動かして書くことで、単なる丸暗記ではなく、深い理解につながります。
デジタルで作成したメモは、検索性が高いという利点がありますが、それは裏を返せば、記憶に頼る必要がないということです。一方、手書きで書いたものは、どこに何を書いたかという「空間的な記憶」と結びつきやすくなります。たとえば、「あのページの右下に、大事なポイントを書いたな」といった形で、視覚的な情報と共に記憶が定着するのです。
まとめ
デジタル化が進む現代だからこそ、手書きの持つアナログな力が、さまざまな方法で記憶の定着を促すことがわかっていただけたと思います。
優心オンラインでは、すべての授業がオンライン会議ツールを用いて行われますが、ノートに書いたものを写真で送信、または、画面に写してそのまま共有など、様々な方法で手書きでの学習のチェックも実施しています。
すべてデジタルツールに振り切るというわけではなく、基本的には紙のテキストや教科書を用いて授業を進めています。手書きでの学習も重視して授業を実施することも可能です。
海外在住者専門の個別指導塾として、お子さん一人ひとりの理解度や興味に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。