【数学】アニメがつないだ“やる気スイッチ”【レッスン日記】

最初はちょっとシャイ。でも…

今回は、中学三年生でメキシコ在住の生徒さんと行った数学の体験レッスンについてご紹介します。

はじめは少し緊張していて、画面越しにも控えめな雰囲気が伝わってきました。海外在住の子どもたちは、日本語で話す機会が少なく、「初対面で日本語を話す」がハードルになることも多いのです。

でも、そんな空気が一気に変わったのが“アニメの話題”。

「進撃の巨人、好きなの?」とふと聞くと、表情がぱっと明るくなり、
「はい!チェンソーマンも大好きです!」
と一気に距離が縮まりました。

後日、「友達からエレンの等身大パネルもらったんですよ!」と嬉しそうに教えてくれたときは、その表情がまぶしいほどでした。

本人からのリクエスト「二次方程式やりたい!」

体験レッスンでは学力を確認するために、中1・中2の復習問題を準備していました。でも途中で、彼が少し照れつつこう言ってくれました。

「今、学校で二次方程式やってるから、そこをやってほしいです。」

“自分から学びたい内容を言ってくれた”
この一言がとても嬉しかったんです。シャイな子でも、学びたいことはしっかり持っている。その気持ちに応えるのが家庭教師の役割でもあります。

そこで急きょ内容を変更し、二次方程式の基礎から整理しながら解説。公式をただ覚えるのではなく、「なぜそのやり方になるのか」という“納得感”を大切にして進めました。

すると、小さな声で
「これ、学校よりわかりやすいかも…」
とつぶやいてくれました。

日本語で学ぶ時間が“安心”と“自信”

レッスン後、保護者の方から
「年頃ということもあり、日本語で話す機会がほとんどないので、楽しかったようで安心しました」
というメッセージをいただきました。

数学のレッスンなのに、最初のきっかけはアニメ。
でもそこから「話せた」「伝わった」という感覚が、“もっと学びたい”という意欲につながっていく。

特に海外で暮らす子どもたちにとって、日本語で安心して話せる場所があることは、学習のモチベーションにもつながります。

好きなものを入り口にしながら、数学も日本語も一緒に伸ばせるレッスンを続けていきたいと思います。

(沢村)