【小論文】本文が書けた!【レッスン日記】

前回のレッスン日記では「小論文は感想文ではなく、自分をどうアピールするかが大事」というお話をしました。今回はその続き。中学三年生のNさんが、下書きからしっかりと準備して本文を書いてきた状態でレッスンをスタートしました。

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下書きは“自分のため”に

今回の宿題は「下書きをしてから本文を書くこと」でした。実際に持ってきたノートを見てみると、思考の流れがしっかり残っていて、構成も4つのブロックに分けて整理されていました。本人は「字が汚いんですけど…」と照れていましたが、下書きはそもそも人に見せるものではなく、自分の頭の中を整理するためのもの。むしろ、ぐちゃぐちゃでも自分が理解できていれば大成功です。

合唱コンクールと体育祭を題材に

本文では、合唱コンクールと体育祭の経験を題材にしていました。合唱コンクールでは「コミュニケーションの大切さ」、体育祭では「協力することの重要性」という切り口で書き進め、最後は「高校生活でもこの経験を生かしたい」と結論をまとめています。テーマと体験が結びついていて、全体の流れがとても自然にできていました。

おしかったのは、見直しをしなかったこと。字数を数え忘れていたり、誤字脱字が残っていたりと、完成度の面で少し惜しい部分が見えました。また、事実を淡々と並べてしまったところも課題です。例えば「合唱コンクールで一人ひとりの意見を聞いた」と書いたら、そのあとに「だんだんと雰囲気が明るくなっていった」と自分の気持ちや場の変化を添えると、読み手にぐっと伝わりやすくなります。

着実な成長を感じて

それでも、短期間でここまで精密に書けるようになったのは大きな成長です。Nさん自身も「下書きをしたことで、前よりずっと書きやすかった」と手ごたえを感じていました。準備の大切さを実感できたことは、今後の小論文だけでなく、あらゆる学習に役立つはずです。

小論文は「書きながら考える」のではなく、「考えてから書く」ことで一気に書きやすくなります。そして事実に気持ちを添えるだけで、文章はぐんと生き生きとしてきます。今回のNさんのように、下書きと本文を行き来しながら少しずつ完成度を高めていく姿勢こそが、合格につながる力になっていくのだと改めて感じたレッスンでした。

(沢村)