【レッスン日記】3か月で国語力を上げるために大切にしていること

最近、優心に入会してくれたタイ在住のMさんは、漢字がとても苦手なお子さんです。
4月から4年生になりますが、現在の漢字のレベルは2年生程度からのスタートになっています。

保護者様からのご相談はとてもはっきりしていました。
現在はインターナショナルスクールに通っているけれど、7月から日本人学校への転校を検討している。
そのため、それまでの約3か月で国語のレベルを上げたい、というものでした。

海外在住のご家庭では、こうしたタイミングでのご相談は少なくありません。
帰国や転校に向けて、日本語や国語をできるだけ整えておきたいという思いは、とても自然なことだと思います。

3か月で国語を「完璧に」は難しい

ただ、ここで一つ大切にしている考え方があります。

それは、約3か月で国語を完璧に仕上げることは現実的ではないということです。

国語は、1年かけて学習する教科です。
学年が上がるにつれて、覚えなければいけない漢字は増え、文章も長くなり、読解問題もどんどん難しくなっていきます。

特に漢字は、
覚える → 書ける → 読める → 使える
という段階を踏んで身についていくため、短期間で一気に完成させることはできません。

では、3か月という限られた時間の中で、どのように学習を進めていけばよいのでしょうか。

まずは「学校生活で困らない力」をつける

短期間で大切にしているのは、完璧を目指すのではなく、学校生活で困らないレベルまで引き上げることです。

例えば、
・基本的な漢字が読める
・簡単な文章の意味が分かる
・先生の指示が理解できる
・音読がスムーズにできる

このような基礎が整っていれば、日本人学校に入った後も、少しずつ力を伸ばしていくことができます。

逆に、最初から4年生の内容をすべてやろうとしてしまうと、負担が大きくなり、勉強そのものが苦しくなってしまいます。

優先順位をはっきりさせることが大切

そこでレッスンでは、優先順位をはっきりさせて進めています。

まずは2年生の漢字をしっかり定着させる。
次に、よく使う3年生の漢字に触れる。
そして、短い文章を読んで意味を理解する練習をする。

このように、今必要な力から順番に積み上げていくことを意識しています。

すべてを一度にやろうとするのではなく、できることを一つずつ増やしていく。
この積み重ねが、結果的に大きな成長につながっていきます。

大切なのは「間に合わせること」ではなく「つながること」

転校や帰国のタイミングがあると、どうしても「それまでに間に合わせたい」と考えてしまいます。
もちろん、その気持ちはとてもよく分かります。

ただ、本当に大切なのは、短期間で完璧にすることではなく、次の環境につながる土台を作ることです。

漢字が少し読めるようになる。
文章を読むことに慣れる。
国語の授業に抵抗がなくなる。

このような小さな変化が、日本人学校に入った後の安心につながっていきます。

これからの約3か月、焦らず一歩ずつ積み重ねながら、Mさんが自信を持って新しい環境に進めるようにサポートしていきたいと思っています。

(沢村)