【コラム】「間違える」ってすごいこと

勉強をしている子どもたちの中には「間違えたら恥ずかしい」「人前で間違えたくない」と思っている子がたくさんいます。日本の学校でも海外の学校でも、よく耳にする声です。ですが実は――間違えることこそが、大きな学びのチャンスなんです。

成長のチャンスは「間違い」から

人は「正しくできたこと」よりも「間違えたこと」のほうを強く覚えています。

たとえば漢字。すぐに書けた字は記憶に残りにくいけれど、間違えて直された字は次から意識するようになる。算数の計算でも、同じミスを繰り返すうちに「ここに気をつければいい」と自分のチェックポイントができます。

つまり、間違えるのは「自分の弱点を見つけた」ということ。そこから改善できれば、力はぐっと伸びていくのです。授業でも子どもが答えを間違えたときに「いい間違いだね!」と声をかけると、安心して再挑戦してくれます。失敗をきっかけに次へ進める。そこにこそ学びの本質があります。

海外で学ぶ子どもたちにこそ大切

海外に住む子どもたちは、日本語に触れる場面が少ない分、「間違えないように」と黙ってしまうことがあります。でもそれでは学習の機会が減ってしまう。
一方で、英語や現地の言葉を学ぶときには、みんな意外と気にせず間違えながら話していますよね。それができるのは海外で育つ子の強みです。日本語でも同じように「まず言ってみる」「書いてみる」を繰り返していくことが大切。間違いを恐れず挑戦する姿勢は、語学の力を大きく伸ばしてくれます。

間違いは「成長のサイン」

子どもが宿題やテストで間違えたとき、つい「なんでできなかったの?」と聞いてしまいがちです。でも「ここを直せばもっとよくなるね」「次はどうする?」と声をかければ、子どもは前向きに取り組めます。
間違いは叱るものではなく、成長のサイン。海外で学ぶ子どもたちにとって、その受け止め方は特に大切です。私自身も授業の中で「安心して間違えられる環境」をつくり、子どもたちが自信をもって挑戦できるようにしていきたいと思います。

(沢村)