講師が大事にしていること〜急がない〜

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。

小学生低学年から高校生まで年代問わず幅広く教えています。

私の担当ブログでは、これまでの授業の経験から勉強の取り組み方や成功事例だけでなく、授業内容とは外れてしまうかもしれませんが時事問題などの学生と話し合ったことについてブログに残していこうと思います。

前回に引き続き、私が授業で大事にしていることについてご紹介します。

前回の記事はこちら

今回はズバリ「急がないこと」です。

学校の授業では、周りよりも早く予習して理解していることで「自分は勉強ができているんだ」と感じたことがある人はいるかもしれません。私もそうでした。

もちろん、ある程度理解した上で学校の授業に臨んでいますから、先生の話は確認がてら聞くような形になります。

でも、これは簡単だから大丈夫と、どこか慢心してしまい、先生の話は上の空で他のことを考えてしまう時もあります。

予習はもちろんやっておくに越したことはありません。それでもちろん学習が捗るということは否定しません。

でも先生の話が上の空になってしまっては元も子もありません。

早くこの内容を勉強しておかないと周りに置いてかれる!と焦ってしまう気持ちがあると思います。でも大丈夫。なぜ「急がない」ことが大事なのか、このコラムでお伝えいたします。

勉強はあくまでも自分のためにやること

勉強は「やらされているもの」と感じてしまうかもしれません。

毎日学校に通って、決まった時間割の授業を受けて、家に帰っても宿題や塾の勉強をしないといけない。

確かに、このような日々を送っていると「やらされている感」はどうしてもありますね。

勉強をしたら周りの人たちが喜んでくれるからやっている、というお子さんがいるのも事実です。

それでは、考え方を変えてみましょう。

周りの大人たちがなぜあなたが勉強すると喜んでくれるのでしょうか。それは、あなたが勉強を通して毎日少しでも成長してほしいからです。

そのために学校や塾に通わせてくれているのです。

見方によっては「やらされている」ともなりますが、勉強をするあなたのためなのです。

そして、勉強を行うのは実際にはあなたです。そしてその結果が現れるのは学校のテストや受験のための試験だけではなく、そこから先の未来です。

勉強はなぜ急がなくていいのか

大前提として、「勉強は自分のためにやること」であることを踏まえた上で、なぜ「急がなくていいのか」について考えてみましょう。

先ほども述べたように、学校のテストや受験などは期限があります。自分で早めたり先延ばししたりすることはできません。

カリキュラムや受験の時期に合わせて学校の授業は進んでいきます。

それなら急がないと!という気持ちにさせられてしまいます。

ここでも、考え方を変えてみましょう。

学校の授業は進んでいっても、そこで勉強したことはあなたは完璧に理解できていますか?

勉強は自分のためにすることですから、授業がどれだけ早く進んでいっても自分が理解できていなければ、授業の流れに合わせても意味がありません。

自分のペースで、自分の中でしっかりと噛み砕いて理解できることがあなたにとっての勉強になるからです。

オンライン塾での学び方

私がオンライン塾で生徒さんの学習をサポートする中で意識していることは、「急がず、できるまでしっかり時間を取る」ということです。

もちろん、この時期までにこの単元終わらせたいなというスケジュールはありますが、それを守らず、徹底的にわからないところがわかるまで寄り添います。

小中学校は螺旋状に知識を積み上げていくような学習カリキュラムが組まれているので、一つでも飛ばしてしまうとその後ずっと「わからない」状態になってしまうからです。

私の担当する生徒さんは長くて1ヶ月同じことをやり続けたことがあります。

毎週のように同じことをするだけで、どんなに苦手なことでも「慣れ」が出てきて、できるようになります(好きにはならないことがほとんですが)。

ぜひ、みなさんも苦手があったら一度立ち止まって向き合ってみてください。

あの勉強もしなくちゃ、と焦る気持ちもわかります。

でもこれからの学習をスムーズに進めるためにも「急がないこと」を心がけてみてください。

「急がば回れ」昔の人はうまいこと言ったものですね。

(左雲)