読書感想文という正解のない問いにどう答えるか

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

もうすぐ夏休みですね!夏休みの宿題がたくさん出されると聞いても落ちこまないでくださいね!これまでみなさんがやってきたことが宿題になるので心配することはありません!

みなさんの中には夏休みの宿題では、読書感想文が出されることもあるのではないでしょうか?

本を読むことは大好きなのに、いざ書こうとすると途端にペンが止まってしまうという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。

大人のみなさんも読書感想文には苦い思い出があるでしょう。

「何を書けばいいのか分からない」と悩んでしまう背景には、日本の国語教育においては、主人公への強い共感や、道徳的な反省といった、目に見えない模範解答へのプレッシャーが存在しています。

しかし、本来の読書体験とはもっと自由で、一人ひとりの感性によって多様であるべきものだと思います。

心の中に浮かんだユニークな視点を否定せず、それをそのまま文章の「強み」に変えるためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。今回は、作文の組み立て方について考えていきます。

「共感」から「客観的な視点」へ導く対話の力

オンライン塾の現場で多くの小中学生の国語指導にあたってきた中で、作文に苦手意識を持つ子の多くは「大人が喜びそうな正解」を探し求めていることに気づかされました。

日本の国語の授業では登場人物の考えていることの理解が重視されてきました。

しかし、現代の国際的な教育標準において重視されているのは、物事をいろんな角度から考える批判的思考力や、自分自身の視点を論理的に説明する力です。

本を読んだ後に「主人公の行動が理解できない」「結末に納得がいかない」と言ったとき、それこそが最高のスタートラインになります。

大人はその違和感を否定するのではなく、「どうしてそう思ったのかな?」「もし自分だったらどんな行動をとる?」と問いかけてみてください。

対話を通じて子どもの自由な意見を引き出し、「はじめ・なか・おわり」といった大まかな構成案を一緒に整理していくことで、子どもは「自分の言葉で書いてもいいんだ」という確かな自信を得ることができます。

周囲とは異なる独自の着眼点こそが、世界に一つしかない魅力的な感想文を生み出す原動力になるのです。

表現の場としてのコンクールに挑戦してみるのもあり

自分の視点を言葉にし、社会に向けて発信する素晴らしい機会として、公益財団法人海外子女教育振興財団(JOES)が主催する「海外子女文芸作品コンクール」が挙げられます。

参考・引用元:海外子女教育振興財団(JOES) 海外子女文芸作品コンクール(https://www.joes.or.jp/kojin/bungei)

このコンクールは、日本国外という異なる文化や環境で暮らす子どもたちが、日々の生活の中で感じたことや豊かな感性を作文や詩、短歌、俳句といった形で表現する場を提供しています。

一般的な「型」にはまった模範的な文章ではなく、その土地ならではの体験や、独自の視点から生まれた素直な言葉が正当に評価される点が大きな特徴です。

完璧な文章を目指す必要はありません。自分にしか書けない物語やメッセージを形にする第一歩として、こうした表現の場に挑戦してみることは、子どもたちの自己肯定感を大きく育むきっかけとなります。

異なる環境だからこそ輝く、あなただけの言葉

異なる環境で生活している皆さんが、日本の本を読んだときに抱く感想が、日本の教科書に書かれているような模範解答のような文章と違っているのはごく自然なことです。

むしろ、その環境の違いから生まれる違和感や新しい発見こそが、あなたにしか書けない最大の強みであり、大きな価値を持っています。日本の学校の枠組みに無理に自分を合わせようとする必要はありません。

あなたが感じたこと、考えたことを、あなた自身の言葉で堂々とつむいでいってください。そのユニークな感性とみずみずしい視点は、これから先の未来を切り拓くかけがえのない力になるはずです。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。

お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。