読めないことはあなたのセンスのせいではない
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。
小学生低学年から高校生まで年代問わず幅広く教えています。
わたしの担当ブログでは、これまでの授業の経験から勉強の取り組み方や成功事例だけでなく、授業内容とは外れてしまうかもしれませんが時事問題などの学生と話し合ったことについてブログに残していこうと思います。
「文章を読む」ということ
今日は英語や国語の読解問題で文章を読むことについて。
英語でも国語でも学習においては、ほとんどの割合が「文章を読む」ことに時間が割かれています。特に英語では長文読解と言われています。
英語の長文読解では、単語がある程度わかっていて読み進めても、なんとなく意味がつかめていない感じがする、そんな経験をしたことがある人は結構多いのではないでしょうか。
また、国語でも、もちろん言葉はわかるけど、結局作者が何を言いたいのかわからない、そんなふうに感じている人もいるでしょう。
それを自分には文章を読むためのセンスがないからだと思い込んでしまってはいないでしょうか。
普段の生活で、ネットに上がっている記事や個人のブログやエッセイなどを読む場合、たしかに論旨・内容がわかりづらい文章に出合うことも少なくありません。
しかし、世に出ている文章のほとんどが何かのアイデアを伝えたいという想いのもと書かれているため全く内容がつかめないということはあまりありません。
みなさんが普段から勉強で使用している国語や英語の問題集などは、多くの場合ある作品や記事などからの一部抜粋であったり、そのために書かれた文章であったりと明確にテーマが定められたものです。
そのような教材を使用して「文章の読み取り方」を学習することで、今後世に出ている文章が示していることを読み取れるようになるということが今のみなさんに求められていることです。
前置きが長くなってしまいましたが、文章を読むためには「センス」は必要ありません。しっかりと読み方を訓練することで読めるようになります。それが一般に言われている「センス」というものです。
全体の構造を把握する
どんな言語で書かれた文章でも読むためにも書くためにも重要なのは、「全体を通してどんなことがどんな順番で述べられているかを把握すること」です。
本を手に取ってみると冒頭に必ず目次があります。それはなんのためにあるのかというと、あることを調べるときの道標(みちしるべ)として使う人が多いと思いますが、それだけでなく全体として何が書かれているのかを俯瞰(ふかん)するためでもあります。
最初に全体の構成を見ておくことで心構えができ、読む人は安心するのです。
一方で、学校の問題集などで文章を読む場合、目次はついていないことがほとんどです。それじゃあどうやって全体を把握すればいいのかというと、固有名詞や特徴的な言葉を探せばいいのです。
それで見つからない場合は、それぞれの段落の一文目と最後の一文を読むと内容がまとめられていることも多いです。
この2つの方法で全体の構造の把握をすることでぐんと文章が読み取りやすくなります。
常に前後とのつながりを意識して読む
文章は必ず流れがあります。つまり、文章の中で文が置かれる位置が変わるだけで、伝わることは変わってきてしまうのです。
また、それは一文だけであっても、前後の言葉との位置関係で言葉のニュアンスが変わってしまうこともあります。
文章を読むときも(もちろん読むときも)前の文で言ったことを踏まえて今読んでいる文がどういう意味を示しているのかを考えることが重要です。
文章を読むことは訓練!
文章を読めるようになるには文章をたくさん読むことも重要ですが、どう読むかということがそれ以上に大事です。
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(左雲)