英語のフレーズを丸暗記しよう!

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。

小学生低学年から高校生まで年代問わず幅広く教えています。

わたしの担当ブログでは、これまでの授業の経験から勉強の取り組み方や成功事例だけでなく、授業内容とは外れてしまうかもしれませんが時事問題などの学生と話し合ったことについてブログに残していこうと思います。

今回は、多くの生徒さんが「英語のテストで点数を上げたい」「もっと自然な英語が書けるようになりたい」と感じているテーマについて、一つの効果的な学習法をお話ししたいと思います。

それはズバリ、「英語のフレーズを丸暗記すること」です。

「丸暗記なんて、本当に意味があるの?」と思うかもしれません。

しかし、わたし自身英語を学んできて、この方法が英語習得において非常にパワフルなツールであることを実感しています。

もちろん、単語をバラバラに覚えるだけでは不十分です。

大切なのは、文脈の中で生きたフレーズとして覚えること。なぜフレーズの丸暗記が効果的なのか、具体的な方法と合わせて見ていきましょう。

なぜフレーズの丸暗記が筆記試験でも活きるのか?

英語の筆記試験、特に英作文や和訳問題で悩む生徒さんは少なくありません。頭の中で日本語を英語に直そうとしても、適切な単語が見つからなかったり、文法的に正しいのか不安になったりしますよね。

まるで、一つ一つのパズルを組み合わせるように、単語を並べて文章を作ろうとしている状態です。これでは、限られた試験時間内にスムーズに解答することはできません。

ここでフレーズの丸暗記が役立ちます。フレーズを丸暗記するということは、よく使う表現や自然な言い回しを「塊」として脳にインプットするということです。例えば、「How are you?」という簡単なフレーズでも、この3つの単語を別々に認識しているのではなく、「元気?」という一つの意味を持つ塊として認識していますよね。

これにより、筆記試験の際にもいちいち単語を組み立てる必要がなくなります。まるで引き出しから完成したおもちゃを取り出すように、必要なフレーズをポンと記述できるようになるのです。

この「自動化」こそが、英作文のスピードアップと正確性の向上に直結します。

また、フレーズで覚えることで、単語単体では分かりにくい前置詞の適切な使い方やコロケーション(単語の自然な組み合わせ)も自然と身につきます。

文法的に正しいだけでなく、より自然で洗練された英語表現が使えるようになるのは、英作文の評価を上げる上で大きなメリットとなります。

さらに、長文読解問題の際も、フレーズとしてインプットされていることで、文章全体の意味を素早く正確に把握することにも繋がります。

効果的にフレーズを丸暗記するには?

では、具体的にどのようにフレーズを丸暗記すれば良いのでしょうか?ただ漫然と繰り返すだけでは、飽きてしまいますし、効果も半減してしまいます。

まず、大切なのは「使う場面や文脈を意識しながら覚えること」です。

例えば、「I’m looking forward to it.(楽しみにしているね)」というフレーズを覚えるなら、実際に友達との約束やイベントを思い浮かべながら声に出したり、簡単な例文を自分で作ったりしてみましょう。

「このフレーズは、どんな状況で使えるだろう?」と具体的にイメージすることで、記憶に定着しやすくなります。

次に、「音読と書き取りを繰り返すこと」です。

目で見て覚えるだけでなく、実際に声に出し、さらに手で書くことで、視覚・聴覚・触覚を使い、多角的に記憶にアプローチできます。

特に書き取りは、スペルミスを防ぎ、正確な英語を書く力を養う上で非常に重要です。ネイティブスピーカーの音声を聞きながら、少し遅れて真似して発音するシャドーイングは、発音やリズム、イントネーションを習得できるだけでなく、音声と文字を紐付けて覚える手助けにもなります。

そして、「短いフレーズから始めること」も重要です。いきなり長い文章を丸暗記しようとすると挫折しがちです。まずは挨拶や簡単な返答、よく使う動詞句など、応用が利く短いフレーズから始めて、徐々に難易度を上げていきましょう。例えば、「No problem.」「Sounds good.」「That’s right.」など、短いながらも英作文で役立つフレーズはたくさんあります。

丸暗記したフレーズを「得点・生活に繋がる英語」にするために

フレーズを丸暗記したら、あとは「実際に使ってみること」が何よりも大切です。覚えたフレーズをアウトプットする機会を積極的に作りましょう。海外に住んでいれば英語を使う機会もあるでしょう。積極的に生活の中で使ってみようとすることが重要です。

筆記試験対策としては、覚えたフレーズを使って英作文の練習をすることが非常に有効です。

例えば、過去問の英作文問題に、覚えたフレーズを積極的に組み込んでみましょう。また、英語日記をつけるのもおすすめです。今日あった出来事を、覚えたフレーズを使いながら英語で書いてみてください。そして、間違えることを恐れないでください。間違えることは、むしろ成長のチャンスです。間違えたところを修正することで、より深く記憶に残り、次からは正確に使えるようになります。

英語学習はマラソンのようなものです。すぐに結果が出なくても、コツコツと続けることが何よりも大切です。フレーズの丸暗記は、皆さんが筆記試験で高得点を取るための強力な武器となります。今日からぜひ、お気に入りのフレーズを見つけて、丸暗記に挑戦してみてください。

優心オンラインでは、生徒一人ひとりにあった勉強法で授業を進めています。必ずしもこのフレーズ丸暗記が全員にとって有効な方法ではないと思います。

学習の進め方で困ったとき、あるいは自分の力を試してみたくなったときは、いつでも気軽にご相談ください。

(左雲)