算数・数学の「言葉で説明する」勉強法のすすめ
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。
わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
「わかったつもり」の落とし穴
「公式は覚えているのに、テストになると問題が解けない」「計算は合っているはずなのに、なぜか答えが合わない」。皆さんは、算数や数学の勉強でこんな悩みを抱えたことはありませんか。
実は、算数や数学の力を本当に伸ばすために必要なのは、計算ドリルを何十回も解くことや、公式を丸暗記することだけではありません。
「自分の考えを言葉で説明する力」が、算数や数学の理解を深め、結果的に成績に影響してきます。
私はオンライン塾の講師として、日々たくさんの小学生や中学生と画面越しに向き合っています。
授業の中でよくあるのが、私が問題の解説をした後に「わかった?」と聞くと、元気よく「わかりました!」と答えてくれる場面です。
しかし、そこですぐに「じゃあ、どうしてこの式になるのか、先生に言葉で説明してみてくれる?」とお願いすると、途端に言葉に詰まってしまう子がとても多いのです。
これは、「解説を聞いてわかったつもりになっている」状態です。頭の中でぼんやりと理解した気分になっていても、いざ言葉にして外に出そうとすると、勉強したことの論理のつながりが抜けていることに気がつきます。
理解を深める「自己説明」
教育心理学の世界では、自分が問題を解いた手順やその理由を、自分自身や他者に向かって言葉で説明することを「自己説明」と呼びます。
数々の学術的なレポートや研究でも、ただ黙々と問題を解き続ける学習よりも、「なぜこの公式を使うのか」「次に何を求めるべきか」を声に出して説明しながら学習する方が、初めて見る応用問題を解く力が格段に上がると主張されています。
言葉にすることは、頭の中の整理整頓です。なんとなく解くのをやめて、言葉による道しるべを立てることで、難しい問題にぶつかっても迷子にならずに答えにたどり着くことができるようになります。
先生になりきって「実況中継」してみよう
このような言葉で説明する練習は、今日からすぐに始められます。問題を解き終わった後に、おうちの人やお友達、あるいは机の上のぬいぐるみに向かってでも構いません。
「まずこの面積を求めて、次にこの公式を使ったよ。なぜなら、ここが直角だからだよ」と、学校の先生になったつもりで実況中継をしてみてください。
これを繰り返すだけで、自分がどこでつまずいているのかがはっきりとわかり、論理的に考える力がぐんぐん育っていきます。算数や数学は、ただの数字の羅列ではなく、数字という世界共通のルールを使った「論理のコミュニケーション」なのです。
まとめ
算数や数学における「言葉の力」の重要性についてお話ししてきましたが、最後に、海外という日本とは異なる環境で生活している皆さんへお伝えしたいことがあります。
皆さんは普段から、現地の言葉と日本語を使い分け、多様な価値観の中で生活しています。
「どう伝えれば今の自分の状況や考えが相手にわかってもらえるか」を日常的に模索している皆さんには、すでに物事を多角的に捉え、自分の言葉で柔軟に説明する力の素晴らしい土台が備わっています。
その豊かな言語感覚や表現力は、決して語学や国語の授業だけで活きるものではありません。ぜひ、算数や数学の学習にもその力を存分に活かしてみてください。皆さんが持つ言葉の力が、きっと算数・数学の学びをさらに深く、そして楽しいものにしてくれるはずです。
優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、海外在住経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。
海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。