海外在住の小学生がオンライン塾で社会科を学ぶ意義とは?

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。

小学生低学年から高校生まで年代問わず幅広く教えています。

私の担当ブログでは、これまでの授業の経験から勉強の取り組み方や成功事例だけでなく、授業内容とは外れてしまうかもしれませんが時事問題などの学生と話し合ったことについてブログに残していこうと思います。

社会を学ぶことは生きること

今回は、オンライン塾で社会科を勉強する意義について、私が授業をしながら考えていることについて書き残してみようと思います。

社会の科目を受講したいというご家庭は、国語・算数・英語などのメイン教科に比べると少ないと思います。

しかし、社会について考える力は、小学校から中学校、高校へと学びをステップアップしていくにおいてとても重要なものです。

私は現在タイに住んでいて、現地の学校に通う子どもたちとも話す機会があるのですが、

タイでは、小学校低学年から国の政治や法律について学校で勉強するところも多いようです。

社会の学習とは離れてしまいますが、性教育に関しても学びが活発なようで、そのような話を子どもたちから聞くこともあります。

日本ではそれらの学びの段階を早期化させようという動きがありますが、まだまだ浸透していない現状があります。

早くても小学校高学年から上記のようなことを学び始めますね。

若者世代の投票率が低いのは若者だけのせい?

長らく日本では若者だけでなく、働く世代の人々の投票率が低いという問題があります。

この原因に関しては、若い世代の政治への無関心が問題にされることも多いですが、それ以前に政治に関して学ぶ機会が少ない、人口構造的に、少数者の若者世代が投票しても変わらないのではないかという悲壮感が醸成されてしまっているという見方もあります。

しかし、わたしは社会科目を教える中で感じているのは、「カリキュラム上の地域学習の時間が多すぎる。政治を学ぶ機会がほとんどない」ということです。

もちろん探求学習として地域を学ぶことも重要ですが、もう少しマクロな視点で社会を眺める政治や法律という視点も早くから学ぶべきなのではと思います。

学校の先生はカリキュラム通りに進めなければならないという制約があるため学習内容を変更するのは難しいでしょう。

しかしそのままでは政治に関して学ぶのは小学校高学年、中学生になるまで待たないといけないという状況が生まれます。

タイの状況を見ていると若者による政治議論や運動が盛んです。それを見ているとやはり教育の力が大きいのではないかと思わざるを得ません。

広く社会を学ぶことで身近なことを理解する

優心セミナーでは、海外在住のお子さんが受講していますが、先生側も海外在住者が多いのが特徴です。

日本のカリキュラムに準じて学習するだけでなく、生徒の興味関心に応じて学びを拡張することが可能です。

わたしが社会の授業を始める際は、日本のニュースや世界で今どんなことが起こっているか話題を提供して、それに関して今後どうなると思う?どうなって欲しい?という雑談をするようにしています。

今はパソコンで簡単に翻訳していろんな言語で調べることができるようになっているので、自分で調べ学習をしてきてもらうこともあります。

調べてきてもらったものに関しては、SNSなどの仕様により偏った情報になっていることもあるので、なるべく他の視点も提示するようにしています。

このような学びの取り組みこそが「社会について自分で考える」という社会科を学ぶ意義につながっているのではないかと考えています。

ぜひご自宅でも「こんなニュースがあったね」「これから選挙が始まるよ」などさりげない会話などから社会について考えるきっかけを作ってみてください。

(左雲)