海外にいても日本の同級生に負けない語彙力をつける、日常生活のちょっとした工夫
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。
わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
「最近、うちの子の日本語が少し幼くなってきたかもしれない」
海外で暮らすご家庭から、このようなお悩みを伺うことは珍しくありません。英語などの現地校の言葉に触れる時間が長くなるにつれ、日常会話には困らなくても、学習や思考の土台となる抽象的な語彙の伸びが緩やかになってしまうのは自然な現象です。
語彙力は、国語の読解力だけでなく、算数の文章題を読み解く力や、理科・社会の論理的思考力にも直結する、すべての学習の基礎です。
子どもの語彙量は、周囲の大人が使う言葉の豊かさや、言葉に触れる文脈の質に大きく影響を受けていると言われています。
では、限られた日本語環境の中で、どうすれば家庭で年齢相応の豊かな語彙力を育むことができるのでしょうか。
もちろん、机に向かって単語帳を暗記させる必要はありません。教育現場でも実践されている、子どもの興味関心を起点にした、日常会話のちょっとした工夫をご紹介します。
子どもの「好き」を言葉の扉にする
子どもが熱中しているアニメやゲーム、趣味の世界は、最高の教材です。例えば、子どもが「このキャラクター、すごく強いんだよ!」と言ったときがチャンスです。
「強いって、どう強いの? 圧倒的な強さ? それとも、ピンチになっても諦めない不屈の精神があるのかな?」
このように、子どもが発した「強い」「すごい」といった万能な言葉を、より具体的で抽象的な言葉に言い換えて返してみるのです。
子ども自身が「自分の好きなものをより正確に伝えたい」と思っている瞬間だからこそ、新しい言葉が驚くほどスムーズに脳に定着します。
「感情のグラデーション」を言葉にする
言葉の数を増やすことは、自分の心を豊かに表現することにも繋がります。
特に低学年のお子さんと関わる時には「いやな」気持ちを表すときに「イヤだ」しか言えないという状況に遭遇することも多いです。
「悲しかった」「楽しかった」という一言で終わらせず、その奥にある感情を親子で探してみましょう。
「悔しくて涙が出そうだったのかな? それとも、次こそはがんばろうという気持ち?」
「楽しみすぎて、待ち遠しくて、心がウキウキする感じ?」
こうした会話を通じて、子どもは「楽しい」の中にも様々なグラデーションがあることを学びます。
文部科学省の学習指導要領でも重視されている「言語能力の育成」とは、まさにこのように言葉を通じて自分の思考や感情を深める力のことです。大人が生きた言葉のお手本となり、日常の文脈の中で自然に語彙を提示していくことが、何よりの近道となります。
まとめ
言葉は、子どもの世界を広げ、思考を深めるための大切な道具です。たとえ日本から離れた環境にあっても、日々の温かい家庭内のコミュニケーションの中に、語彙力を豊かにするヒントはたくさん詰まっています。
優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。
海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。