【コラム】海外で育つ子どもの日本語アップへ
今回は【コラム】として、海外在住で日本にルーツをもつお子さんの日本語学習についてお話ししたいと思います。
「やらせる」よりも難しいこと
海外で生活していると、日本語はどうしても“使わない言語”になりがちです。
学校では現地の言葉、友達との会話も現地の言葉。
そうなると、日本語は「勉強しないと触れないもの」になってしまいます。
だからこそ、
「日本語もちゃんとやらせたい」と思うのはとても自然なことです。
でも実際には、「やりなさい」と言えば続くものでもありませんよね。
ポイントは「生活の中にあるかどうか」
日本語が続いているお子さんに共通しているのは、
“勉強としてだけではない日本語”に触れていることです。
・家で日本語で会話する
・好きな本やマンガを日本語で読む
・動画や音楽を日本語で楽しむ
こうした日常の中の日本語があることで、
「学ぶもの」から「使うもの」へと変わっていきます。
完璧を求めすぎない
もうひとつ大切なのは、「完璧な日本語」を求めすぎないことです。
文法が少し違っても、
言葉が混ざってしまっても大丈夫。
まずは、「日本語で伝えようとしている」こと自体に目を向けることが大切です。
この安心感があることで、
子どもは日本語を使うことに前向きになります。
「続けられる形」を見つける
日本語学習は、短距離走ではなく長距離走です。
毎日しっかり勉強できる日もあれば、
忙しくて難しい日もあります。
そんなときは、
「週に2回だけ」「1日10分だけ」など、
無理のない形を見つけること。
大切なのは、“ゼロにしないこと”です。
ことばは「つながり」をつくるもの
日本語は、単なる教科のひとつではありません。
家族との会話、日本の文化、将来の選択肢——
さまざまな「つながり」を広げてくれるものです。
だからこそ、
無理に頑張らせるのではなく、
自然に続けられる環境を整えてあげること。
それが、長い目で見て一番の近道になるのではないかと感じています。
海外で育つからこそ育まれる力と、日本語というルーツ。
その両方を大切にしながら、
お子さんに合った形で続けていけるといいですね!
(沢村)