海外で生活しながら「日本のことばのニュアンス」を学ぶには?対話型レッスンが効果的な理由

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

日本の教科書は日本に住んでいないと分かりづらい

言葉を学ぶということは、単に辞書にある定義を暗記することではありません。特に日本語には、その背景にある文化や習慣、季節の移り変わりと密接に結びついた「ニュアンス」が豊かに含まれています。

しかし、生活環境が日本から離れている場合、教科書の文字を追うだけでは、その言葉が持つ本当の体感を得ることは容易ではありません。

言葉が使われる生きた文脈をどのように補い、子供たちのなかに定着させていくべきでしょうか。その鍵を握るのが、講師と生徒が双方向に言葉を交わす「対話型レッスン」です。

「50メートル走」がピンとこない

オンライン塾で多くの子供たちと向き合う中で、非常に印象的な出来事がありました。

国語の文章題に「50メートル走」という言葉が登場したときのことです。画面の向こうの生徒は、言葉自体の意味、つまり50メートルの距離を走ること自体は理解しているものの、どこかピンと来ていない様子でした。

詳しく話を聞いてみると、その子が通う現地の学校には、日本の学校のような運動会という行事がなく、全員が同じ体操服を着て、大歓声の中でトラックを全力疾走するという情景そのものを具体的に想像できなかったのです。

文化的背景(コンテクスト)の共有が欠かせなかった

この時、学習において「文化的背景(コンテクスト)の共有」がどれほど重要かということを再認識することができました。日本のことわざや慣用句、あるいは季節の行事にまつわる言葉は、日本での日常生活という前提があって初めて自然に染み込むものです。その前提がない環境では、単語の丸暗記は記号の羅列を覚えるような退屈な作業になりかねません。

このような課題に対して、講師と生徒が言葉をキャッチボールする対話型レッスンは、極めて高い効果を発揮します。

対話型授業では、講師が一方的に解説するのではなく、「スポーツイベントって学校である?」といった具合に、生徒自身の経験を引き出しながら、新しい概念と結びつけていきます。

文部科学省が推進する「主体的・対話的で深い学び」でも指摘されているように、自ら問い、他者と言葉を交わすことで、知識は単に「知っているもの」から「使えるもの」へと洗練されていきます。対話の中で講師が発する生き生きとしたリアクションや、言葉の背景にあるストーリーに触れることで、子供たちは言葉の持つ繊細なニュアンスや温度感を感覚で捉えることができるのです。

海外在住で日本語・国語を学ぶみなさんの強みとは?

日本とは異なる環境に身を置いているからこそ、今自身の住む国や環境で使われている言葉と比較しながら、客観的に日本の言葉の美しさや面白さに気づけるという、素晴らしい強みがあります。

日々のレッスンでの楽しい対話を通じて、言葉の奥に広がる豊かな世界を一緒に広げていきましょう。皆さんが持つその多様な視点は、これからの未来を開く大きな力になるはずです。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。

お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。