好きなことに没頭できる力
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。
わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
好きなことを突き詰められるのは、立派な能力
「好きなことには寝食を忘れて没頭するのに、学校の勉強にはなかなか身が入らない」
お子様を持つ保護者の方から、このようなお悩みを伺うことは少なくありません。
しかし、わたしが大人になって感じるのは、子どもの頃にもっと何かに没頭しておけばよかったということです。
わたしはよく趣味はなんですか?と聞かれると、読書と答えるのですが、何かに強い関心があるわけでなく、いろんな本を読み漁っていることが好きなだけなので、強みになり得ないことが長年の悩みです。
もちろん、いろんなジャンルの本を読んできたことは、先生という仕事には活きていますが、今はとがった専門性がないというのが悩みになっています。
単なる「趣味」や「遊び」として片付けられがちな子どものこだわりを、どのようにして深い学びへと昇華させ、お子さんの将来へと結びつけていくのか。
オンライン教育の現場で見えてきた知見から、どのようにお子さんを育てればよいのかを悩む保護者の皆さんに一つの提案として書かせていただきます。
好きなことを深める
子どもが興味を持った対象を、単なる消費(アニメを見る、ゲームをするなど)から探究へと変えるには、大人の適切な伴走が必要です。
関連科目につなげる
例えば、鉄道が好きな子どもがいれば、それは単に車両の名前を覚えるだけに留まりません。
路線の歴史を調べることは「社会科(歴史・地理)」に繋がりますし、時刻表の計算や時速の割り出しは「算数・数学」の生きた教材になります。
このように、好きなことをフックにして学校の教科書へと知的関心を広げていくことが、深い学びの第一歩です。
アウトプットの場を設ける
ただ知識を蓄えるだけでなく、得た知識を「誰かに伝える」ことで学びは定着します。
文部科学省が推進する「アクティブ・ラーニング(主体的・対話的で深い学び)」の論理に基づけば、自分で調べたことをノートにまとめる、プレゼンテーション風に家族に説明するといった活動は、言語化能力や論理的思考力を飛躍的に高めます。
問いを立てる習慣をつける
「なぜこの飛行機はこんな形をしているのだろう?」「なぜこの国と日本では文化が違うのだろう?」といった、答えが一つではない問い(オープン・クエスチョン)を大人が投げかけることで、子どもの思考はさらに深化します。
お子さんとの会話が「こうしてね」という指示だけになってしまっていると、子どもは自分で考えるきっかけがなく、ただ単に言われたことをやるだけになってしまいます。
「どう思う?」といった声かけをぜひ心掛けてみてください。
非認知能力と将来の夢
テストの点数で測れる「認知能力」だけでなく、意欲や忍耐力、好奇心といった「非認知能力」が将来の社会的成功や幸福度に大きく影響するということが昨今よく言われるようになりました。
経済産業省が提唱する「社会人基礎力」や、近年の教育界で注目される「STEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学の統合教育)」においても、自ら課題を発見し、主体的・協働的に解決する力が重視されています。
好きなことに夢中になるプロセスは、まさにこの「課題発見力」と「試行錯誤する粘り強さ」を育む最高のトレーニングです。
子どもの頃に「一つのことを突き詰めた」という成功体験は自己効力感を生み、将来どのような職業に就くとしても、困難を乗り越えるための強固な土台となるでしょう。
まとめ
スティーブ・ジョブズの有名な言葉に「点と点(Connecting the dots)」があります。
これは、スタンフォード大学の祝辞で彼がスピーチをした時のテーマですが、子どもの頃に夢中になった一見バラバラな知識の「点」が、大人になったときに思わぬ形で繋がり、その子らしさを形成する原動力になります。
学びのアンテナを広く張り、一見するとテストに直結しなさそうなことにも興味を持ってみる。それを保護者は、無駄なことであると一蹴せずに、お子さんの可能性と思って見守ってあげることが、お子さんの可能性を無限に広げていきます。
優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、海外在住経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。
海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。