勉強する時は一回あたりの時間をなるべく「短く」しよう!

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

「今日は何時間勉強したの?」

「テスト前なんだから、もっと長時間机に向かいなさい!」

おうちの人から、こんなふうに声をかけられたことはありませんか。

机の前に長く座っている姿は、頑張っている証拠に見えるので、大人たちはそれを見ると安心するものです。

でも、オンライン塾でたくさんの生徒のみなさんと接してきた経験から言うと、勉強の成果は「時間の長さ」ではなく、その時間の「中身の濃さ」で決まります。今回は、もっとラクに、もっと賢くなれる時間の使い方についてお話しします。

「勉強したつもり」という、もったいない落とし穴

成績がなかなか上がらないと悩んでいる人に多いのが、実は「勉強したつもり」になってしまっている状態です。

例えば、3時間机に向かっていても、そのうちのかなりの時間が「次に何をやるか選んでいる時間」だったり、「ただノートを綺麗に写しているだけの作業」だったり、あるいは「解けない問題に一人で何十分も悩み続けている時間」だったりしませんか。

もちろん例に挙げたことは、勉強にとっては必要なことです。でもそれに時間をかけすぎてはいけない、ということを言いたいのです。

これらの状態は、頭がただ疲れているだけで、新しい知識が全く頭に入っていない、とてももったいない状態です。エネルギーをムダ使いしないためには、あえて一回あたりの勉強時間を「短く区切る」ことが、実は重要なのです。

脳の集中力には「波」がある

人間の脳が深く集中できる時間は、みんなが思っている以上に短いものです。

一般的に、高い集中力が続くのは15分から、大人でも長くても90分程度と言われています。特に小・中学生のみなさんの場合、一つのことに深くのめり込める時間は、15分周期で波のようにやってくると考えられています。

この脳の「波」を無視して、ただダラダラと座り続けるのは、充電が切れかかったスマホで重いゲームを動かそうとするようなものです。

効率を上げるには、脳が元気な15分間をフルに活用して、疲れたらサッと休む。このリズムを作ることが、何時間も座り続けるよりもずっと大きな成果につながります。

15分の「締め切り」が、やる気スイッチをオンにする

具体的には、一律に「1時間やる」と決めるのではなく、「この15分間で、漢字を5つ完璧に覚える」といった、具体的で小さなゴールを作ってみてください。

制限時間が短いと、脳には「締め切り効果」という魔法がかかります。

「あと15分しかない!」と思うことで、迷っている暇がなくなり、目の前の課題に一気に没頭できるようになるのです。これは、終わりの見えないマラソンを走るよりも、全力の100メートル走を何回か繰り返す方が、結果として速く走れるのと似ています。

短時間集中することのいいことは他にも

また、この短時間集中には、もう一つ良いことがあります。

それは「勉強を始めるハードルが下がる」ことです。

「今日も2時間やらなきゃ」と思うと気が重くなりますが、「とりあえず15分だけ」なら、不思議とすぐに取りかかれるはずです。

この「すぐに始められた!」という小さな成功体験が、自分への自信につながり、自分から進んで勉強する習慣を作っていくのです。

まとめ:限られた時間を自分のモノにするために

勉強とは「何時間やったか」という数字を増やすものではなく、「何ができるようになったか」という手応えを積み上げていくものです。

特に、海外で生活しているみなさんは、現地の学校の宿題やイベント、そして日本の勉強と、毎日が本当に忙しいですよね。

時間は、みなさんにとって何物にも代えがたい大切な宝物です。だからこそ、机に向かう時間は短く、その代わりギュッと濃いものにしてみてください。

短い時間で集中して、終わったら思いっきり好きなことを楽しむ。そんなメリハリのある生活が、日本から離れた場所で頑張るみなさんの、強くてしなやかな成長を支えてくれるはずです。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、生徒一人ひとりが一時帰国や異文化生活の中で得た唯一無二の経験を、確かな学力へと繋げられるようサポートしています。

机上の勉強だけでなく、日本で五感を揺さぶられたすべての体験が、お子様の将来を照らす自信に満ちた一歩になることを願っています。

お子様の学習環境や日本語保持についてご不安があれば、いつでも当塾へご相談ください 。