【雑談】選挙の話をしてみる

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。

小学生低学年から高校生まで年代問わず幅広く教えています。

わたしの担当ブログでは、これまでの授業の経験から勉強の取り組み方や成功事例だけでなく、授業内容とは外れてしまうかもしれませんが時事問題などの学生と話し合ったことについてブログに残していこうと思います。

雑談は意外と大事

今回は、選挙に関する雑談について。

優心オンラインでは、授業の内容と同じぐらい雑談を重視している先生が多いのではと思います。

それは、授業開始前のアイスブレイクとしてだけではなく、そこから生徒の皆さんの悩みやつまずきがわかり、授業の内容に活かしていけることが多いからだと思います。

中学生や高校生など年代が上の生徒さんの授業を受け持つことが多いのですが、雑談の中でニュースや世界情勢、政治の話が出てくることがあります。

最近は都議選や参議院選挙も控えており、ニュースやSNSで目にする機会も増えたからなのでしょうか。

休み時間に政治の話をする今の中高生

ある学生によると、友達とも政治に関して各々が気になっている政党の政策とその他の政党の政党を比較してよく議論するそうです。

しかも休み時間の会話の中でそのような話をするそうです。

自分の中学生、高校生の頃はそんなことなかったなあと過去に思いを馳せつつ、政治の話を普段の生活の中で話せるようになったなんて、ここ10年で相当学生の意識と文化が変わったのだなあと感じました。

政治の話を生徒とするときの方法

当記事を見て「政治の話をするなんて」と思われる方もいらっしゃると思います。しかし、政治を学生と話す機会を持つことこそ、「ある学校・試験に受かるための学習」ではなく、優心オンラインが重視する自分で学ぶ・考える力を育むために必要な方法ではないかと感じます。

もちろん、わたしが学生と政治や選挙の話をするときは、特定の政党についての話ではなく、「大枠から個別に」政治を考える方法を提示することを意識しています。

大枠というのはつまり、現状論点になっている議論です。

例えば、日本では今社会保険料・税金の負担が重くなっているという主張があり、消費税減税を公約に掲げている政党もあれば、重要な財源として減税をすべきでないと考える政党もあります。

まずは、どのような論点があるのかを提示することで、それぞれがまずどのように考えるのかを投げかけます。

次に、個別に検討していく方法を投げかけます。つまり、その自分の考えを独りよがりにしないための方法です。

それは、他にも同じことを言っている人がいるというだけではダメで、どういう現状や背景があり、その考えに本当に適用して良いのかを考えるフェーズです。

政治を考えることを「推し活」にしない

今政治に関心を持つ人は、少し前よりは増えてきていますが、この「個別に検討する」方法を経ずに盲信的に政治家を「推し」のようにしてしまっている人が多いように感じられます。それは大人も同様です。

しかし、上記の考え方ができるようになるためにはトレーニングが必要となります。

政治を話すことはタブー視されてきた人たちがこれまで多かったからこそこのようなトレーニングをしたことがない大人も多くいるため仕方がないのかもしれません。

そのため、学生との雑談で政治の話題が出てきた時には、必ずこの方法で考え、調べてもらうようにしています。

自分で調べて考えることは教科の学習にも良い影響を与える

繰り返し述べますが、優心オンラインは「ある学校・試験に受かるための学習」ではなく、自分で学ぶ・考える力をつけることを重視しています。

各教科、特に国語や英語、社会の学習においても、最近では自分の考えを論理的に説明することを求められることが多くなりました。

わたしの教えてきた生徒さんは、ある目標に達成するために日々勉強を頑張っている学生がほとんどですが、自分で学ぶ・考える習慣がついてきた後に「ある学校・試験に受かる」ようになりました。

自分の思っていることを、ある根拠を調べた上で話してみるということは、なかなか日常的に行うことは大変です。

しかし、教科の学習から少し外れた雑談をきっかけに広がる学習は、教科の学習にも作用します。

ぜひ、お子さんとの関わりの中で、ワークを解くだけの学習だけではなく、雑談から始まる学習を意識していただけるといいかなと思います。

(左雲)