【雑談】勉強と遊び、どう切り替える?

カチカチカチ、、、
ある日のレッスンの最初に、背景エフェクトを操作している子がいました。
思わず笑ってしまいましたが、「何そのエフェクト!」や「ハロウィンになっているよ。え!門が動いている!」などすかさずリアクションしました。

レッスン前の気持ち

海外に住む子どもたちは、学校・習い事・日本語学習と、日々のスケジュールがとても忙しいです。
だから、レッスンの前に遊んでいたり、兄弟とふざけあっていたりすると、そのテンションのまま画面の前に来ることもあります。
「はい、じゃあ今日は国語の読解をやるよ」と言っても、すぐにはスイッチが入りません。
でも、それは自然なこと。大人だって、仕事モードになるまでに少し時間がかかる日がありますよね。

いきなり切り替えなくていい

そんなとき、私は無理に「集中して!」とは言いません。
まずは少し雑談をして、「今日学校どうだった?」「宿題多かった?」などと話しながら、少しずつレッスンの雰囲気に入っていくようにしています。
話をしているうちに、表情や声のトーンが自然と落ち着いてきて、「じゃあ始めようか」と言うとすんなり集中できるようになるんです。

子どもたちは思っている以上に“空気”を感じ取る力があります。
リラックスした状態で学びに向かうほうが、吸収力も高く、理解も深まるように感じます。

“遊び”があるからこそ集中できる

以前、「遊んでばかりで勉強に集中できない」と話していた子がいました。
でも、よく話を聞くと、遊びの中で得ていることも多いんです。
たとえば、ゲームのストーリーを読んで語彙が増えたり、野球チームで仲間との協力を学んだり。
そう考えると、遊びは単なる息抜きではなく、“学びを支えるエネルギー”なのかもしれません。

だから私は、「遊び」と「勉強」を完全に分けて考えるのではなく、どちらもつながっているものとして見ています。

レッスンの最後に、「この後は何をするの?」と声をかけると、「ゲームする!」といつも通り笑顔で手を振ってくれました。
その切り替えの速さこそ、子どもたちの素直さの表れですね。

勉強も遊びも、どちらかが悪いわけではなく、両方あってこそバランスが取れる。
“遊びのある日常”が、学ぶ力を支えているのかもしれません。

(沢村)