【英語学習法】英文法と英会話の関係性
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。
小学生低学年から高校生まで年代問わず幅広く教えています。
私の担当ブログでは、これまでの授業の経験から勉強の取り組み方や成功事例だけでなく、授業内容とは外れてしまうかもしれませんが時事問題などの学生と話し合ったことについてブログに残していこうと思います。
今日は、私の授業では英語を学んでいて、普段は日本人学校に通っている中学生のAさんの英語の学習についてのお話。
Aさんは小学校高学年になってから家族で一緒に海外に来て、その国で中学校に進級しました。
普段は日本人学校に通っているため、周りの友達とは日本語で会話し、授業も日本語で勉強。英語はたまにネイティブの先生が来てくれるだけで基本的には日本と同じ勉強方法。
幼い頃からは英会話を学んでいるとのことで、話すのはそんなに抵抗がないそう。
私との英語の授業が始まって気づいたのは、語彙が多いですが、英文法は習いたてで、正直ぐちゃぐちゃ。単語を並べているような感じで文章を作っていました。
問題での不正解が続くと、さすがにいつもはつらつとしているAさんでもテンションダウン。
これまでずっと英会話で英語を学んできているので知っている単語やフレーズの数が多く、英語を聞き取る耳もよかったので会話するのはあまり問題なかったそうです。
しかし、中学になるといきなり勉強しなければならないのが英文法。だれもが遅かれ早かれどこかで一度はつまずく勉強です。
海外に来てからもネイティブの先生とは英会話を継続して学習しているそうで、それは毎週楽しみにしているとのこと。
私自身はむしろ話す方に苦手意識があった方なので羨ましいなと思いつつ、ここで英文法に苦手意識を抱いてしまうとAさんの英語の習得に大きな壁になってしまうと危機感を抱いていました。
そこで私は、「英会話と英文法、どっちも英語だけど、それぞれ役割が違うから落ち込まないで!」と声掛けをしました。
英会話を楽しめてできているなら、それはそれでどんどん会話して伸ばしてほしい。でも英文法もしっかりとできるようになってほしい。
もし英文法ができたら、さらに英会話でできることが増えるようになります。
文法というのは、主に時間軸や語と語、文と文の関係性を明確にするためのルールのようなものです。
「文法を一つ一つ学んでいくことで、Aさんの話したいこと、伝えたいことがもっと伝わりやすくなるよ!」とお伝えすると、
気を取り直して、それ以降の授業では、持ち前の元気の良さを維持しつつ英語の文法の勉強に取り組んでくれるようになりました。
英文法も英会話も練習を積み重ねることでいくらでも成長できます。
どちらかが苦手でも、英語ではっきりと伝えたいことを伝えるために必要な「道具」と思って学習を進めると必ず上達させることができます。
英文法と英会話の関係性についてでした。ぜひこちらを意識して英語学習に取り組んでみてください。
(左雲)