【英検・英語学習】「何級を取ったか」より大事なこと

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

英検を受ける小学生が、この十年で約1.5倍に増えたことをご存じでしょうか。日本英語検定協会によると、2024年度の小学生の受験者は37万人を超えています。特に伸びているのが4級・3級・準2級といった中位の級で、準2級にいたっては約2倍です。

英検が、以前よりずっと身近な目標になったということでしょう。

ただ、指導をしていて気になることもあります。それは、「級を取ること」と「英語が使えるようになること」が、少しずつ離れていく子がいるということです。

合格しているのに、話せない

3級に合格した中学生に、「昨日の夜、何を食べましたか」と英語で尋ねてみると、答えに詰まってしまう。そんな場面に出会うことがあります。

不思議に思われるかもしれませんが、理由ははっきりしています。試験対策として、出題されやすい単語と型を集中的に覚えてきたからです。それ自体は悪いことではありません。ただ、覚えた型の外に出た瞬間、言葉が出てこなくなる。

逆に、級はまだ低くても、知っている単語をつなぎ合わせて何とか伝えようとする子がいます。そういう子は、その後の伸び方がまるで違います。

英検合格は「目的地」ではなく「通過点の目印」

わたしは生徒に、級を距離標のようなものだと説明しています。マラソンコースに立っている「あと5キロ」の看板です。看板は現在地を教えてくれますが、看板に触ることがゴールではありません。

ですから合格したあとに必ず聞くのは、「この級で覚えた単語を、どこかで使ってみた?」という質問です。家族に一言だけ英語で話しかけてみる。好きな動画のセリフを聞き取ってみる。それで十分です。覚えた言葉が一度でも現実で働くと、記憶の質が変わります。

次の級を急がないという選択

もう一つお伝えしたいのは、合格の直後に次の級へ進むことだけが正解ではない、ということです。

一つの級をとった段階で、あえて数か月とどまり、その範囲の英語を「使い倒す」時間をつくる。読む、聞く、口に出す。この期間を持った子は、次の級の勉強がぐっと楽になります。土台が厚くなっているからです。

級を駆け上がった子と、着実に積んだ子。違いが表れるのは、たいてい準2級を超えたあたりからです。

海外にお住まいのご家庭では、英語が生活の中にある一方で、「日本語も英語も中途半端になるのでは」というご不安を抱えることも多いのではないでしょうか。

けれども、使う場面が日常にあるという環境は、本来とても恵まれています。 教室の中だけで英語を学ぶ子が、必死につくろうとしている場面が、すでに目の前にあります。級という目印を上手に使いながら、その環境を活かしていただければと思います。お子さんの英語は、試験の外側でこそ育っていきます。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。

お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。