【算数】脱!マンネリ化!【レッスン日記】
今回は、中学1年生の生徒さんとの算数レッスンで感じた「脱マンネリ化」についてのお話です。
現地校に通っているこの生徒さん。保護者の方のご希望で、日本の小6算数を復習として扱っています。基礎の確認という目的でしたが、レッスンを進めるうちにある変化が見えてきました。
しっかり理解しているからこそ、マンネリ化?
この生徒さんはとても理解力が高く、説明を聞けばすぐに理解し、問題もほとんど全問正解。
レッスンとしては理想的な進み方なのですが、だんだんと「もう分かっている内容をこなしているだけ」という雰囲気になってきました。
もちろん復習は大切です。けれど、「分かる」だけで終わると学びの手ごたえが感じられなくなってしまいます。そんなときこそ、レッスン内容の見直しが必要です。
中1内容を“少しだけ”先取り
そこで、小6の単元ごとに関連する中1の問題を少しだけ取り入れてみることにしました。
たとえば分数のかけ算・わり算を学んだあとに、小数を分数にする計算や3つ以上の分数が並んでいるかけ算・わり算の問題を解いて現地校での学習の確認や先取りをするなどしました。
最初は中1の問題を見たとき、「これはまだ無理かも…」と少し不安そうな表情をしていました。
でも実際に取り組み始めると、さっきまでのリラックスした雰囲気が一変。問題にじっと向き合い、考え方を整理しながら自分なりに答えを導き出そうとしていました。
その真剣なまなざしに、「あ、ちゃんと挑戦している」と感じた瞬間です。
“柔軟に変えられる”のが家庭教師の強み
家庭教師のレッスンは、子どもの理解度やモチベーションに合わせて臨機応変に調整できるのが最大の強みです。
「今日は復習をしっかり」「次は少し先取り」「理解が深まったから応用へ」
――そんな風に、流れを変えながら学びをつなげていけます。
この生徒さんも今では、「小6の復習+中1のプチ先取り」というスタイルが定着し、レッスンの中にほどよい緊張感と達成感が生まれています。
ただ“やる”だけではなく、“どんな風に伸ばすか”を一緒に考えられるのが家庭教師の魅力。
これからも生徒さんの様子を見ながら、マンネリにならない「学びのリズム」を大切にしていきたいと思います。
(沢村)