【算数】「どこでミスした?」が見つけられるようになるために
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。
わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
計算ミスが教えてくれる思考の過程
ご自宅でお子さんの勉強を見ている中で、子どもが算数の宿題で間違えたとき、「どうしてまた同じミスをするの?」と声をかけてしまった経験はないでしょうか。
多くの子どもは、バツがついた答案を見ると「怒られる」と身構え、急いで消しゴムで答えを消そうとします。
しかし、講師として多くのお子さんを見てきた私にとって、誤答は単なる失敗ではなく、その子が「今どのように考えているか」を示す貴重な手がかりとして捉えています。
ミスを隠すのではなく、むしろ自ら進んでなぜミスをしたかを考えたくなるように促す方法が実はあります。
日常のちょっとした対話の技術を変えるだけで、子ども自身が考え方のボタンのちょっとした掛け違えをゲームのように楽しんで見つけられるようになります。
ミスを「間違い探しゲーム」に変える
オンライン塾で多くの小中学生と画面越しに向き合う中で、私はある変化に気づきました。
講師が「ここが違うよ」と指摘するよりも、「途中で迷子になってしまっているかも、どこで迷子になったか一緒に探してみよう」のように問いかけます。
「違う」「間違い」という言葉はなるべく使わないようにしています。
子どもに問いかけるときの具体的な技術として効果的なのが、プロセスを実況中継することです。
子どもに「この問題を解いたとき、頭の中で最初に何を考えた?」と、自分の解き方を言葉で説明してもらいます。
たとえば、分数の足し算で通分を忘れて分子同士を足してしまったとき、ただ「通分しなさい」と言うのではなく、「分母が違うのにそのまま足せたら、ケーキの大きさがバラバラでも同じ数になっちゃうね」と、その思考が進むとどうなるかを一緒にシミュレーションします。
すると子どもは「あ、そっか。分母をそろえなきゃダメじゃん」と、自分で自分のミスに気づくことができます。この「自分で見つけた!」という体験が、算数への苦手意識を払拭し、前向きな姿勢へと導くのです。
自ら振り返る力が自信を育む
このように、どこで思考のボタンを掛け違えたのかを子ども自身が探すプロセスを繰り返すと、子どもたちの学習態度に変化が現れます。
最初は間違いを指摘されると落ち込んでいた子が、次第に「あ、ちょっと待って、自分で探すから言わないで!」と、ミスを検証すること自体を楽しむようになるのです。
これは、大人が答えを教えるのを我慢して応援することで、子どもが自分の頭の中を客観的に見つめ直せるよう問いかけたからこそ生まれる変化です。
自分でミスを見つけられたという成功体験は、単に計算が合っていたとき以上の強い自信になります。そして「失敗しても、そこから解き明かせばいいんだ」という安心感を持つことで、子どもたちはより難解な問題にも、失敗を恐れずに果敢に挑戦していくようになります。
まとめ
保護者の皆様も、どうか焦らず、お子さんがミスをしたときこそ「一緒に謎解きをしよう」というように温かく見守ってあげてください。
優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。
海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。