【社会科の勉強】ワールドカップ出場国、どこにあるかわかる?
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。 わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
「今年のサッカーのワールドカップ、出場した国はいくつだと思う?」
この夏、何人かの生徒にそう聞いてみました。返ってきたのは「32?」「50くらい?」。
正解は48です。
2026年の大会から、出場国は32から48へと増えました。開催もカナダ・メキシコ・アメリカの3カ国共催で、6月11日のメキシコシティでの開幕から7月19日の決勝まで、16の都市で104試合。史上最大の大会でした。
ここまで話すと、たいてい次の質問が出ます。
「そもそも世界に国っていくつあるの?」
「聞いたことがある」と「地図で指せる」の間
外務省によれば、日本が国として認定しているのは世界の国の数は196カ国。うち国連に加盟しているのは193カ国です。48はそのおよそ4分の1にすぎません。
そこで地図帳を開いてもらい、「出場国を指でたどってみよう」とやってみます。すると面白いことが起きます。アルゼンチンやスペインはすっと指が動くのに、名前は知っているはずのモロッコやウズベキスタンで手が止まる。
「聞いたことがある」と「場所がわかる」は、まったく別の力なのです。地図の問題でつまずく子の多くは、知識が足りないのではありません。名前と位置が結びついていないだけです。ここを分けて考えると、対策の立て方が変わります。
一つの国に、「引き出し」を3つつける
覚え方のコツは、国名を単独で暗記しないことです。位置・気候・ことば。この三つをセットにして引き出しをつくります。
たとえばメキシコ。開幕戦の会場になったメキシコシティは、標高の高い高原にあります。「メキシコって暑いんじゃないの?」と言われたら、そこが地理の入り口です。気温は緯度だけでは決まらない。標高が効く。理科で習う話と、社会で覚える話が一本の線でつながる瞬間です。
ことばも同じです。カナダの公用語は英語とフランス語、メキシコで広く話されているのはスペイン語。同じ北アメリカ大陸でも三つの言語が並んでいると知ると、英語という科目の位置づけも少し変わって見えてきます。
覚えるためではなく、調べたくなるために
わたしがニュースを授業に持ち込むのは、時事問題を暗記させたいからではありません。関連する本を読んだり、地図帳を開いたりするきっかけを一つでも多く増やしたいからです。
テストに出るから調べる、ではなく、気になったから調べる。この順番で開いた地図帳のページは、不思議とよく覚えています。48という数字も、一週間後には忘れてかまいません。そのとき指でなぞった大陸の形が残っていれば、それで十分です。
おわりに
海外で暮らしているお子さんは、日本にいる同級生よりもずっと早く、「世界には自分の国以外がある」という実感を持っています。その実感は、地図帳の上の記号を生きた知識に変える大きな武器です。今いる国と日本、そのあいだにどんな国が並んでいるのか。夏休みの終わりに、親子で一度地図を広げてみてください。
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