【漢字は「覚える」だけじゃない】レッスン中のひとコマ

海外在住の子どもたちにとっての「漢字」

学年を問わず、海外在住のお子さんの国語学習で大きな壁になりやすいのが「漢字」です。

もちろん日本の子どもたちにとっても簡単ではありませんが、海外で生活していると、普段の生活の中で日本語の文字を見る機会そのものが少なくなります。

会話はできても、
「読む」「書く」となると急に難しく感じます。

特に漢字は、“見慣れているかどうか”が大きく影響するので、多くの子どもたちが苦戦します。

「わからない!」の瞬間

ワークの問題を解いていると、やはり避けて通れないのが漢字問題。

「あ〜、これ見たことあるのに!」
「あと少しなんだけど思い出せない!」

そんな声が、レッスン中によく聞こえてきます。

でも私は、その場ですぐ答えを伝えることはあまりしません。

まず聞くのは、
「ヒントほしい?」という一言です。

ジェスチャーゲームが始まることも

ある程度漢字を覚えていて、「あと少し」で止まっている子には、“どんな場面で使う漢字か”を思い出してもらうことがあります。

例えば、その漢字を使うシチュエーションをジェスチャーで表現してみたり。

これが意外と盛り上がるんです(笑)

「え、なにそれ!?」
「わかった!…いや違う!?」
「あと少しなんだよね〜!」

画面越しなのに、まるでゲームをしているみたいに笑いながら考えている時間があります。

そして突然、
「〇〇だ!!」
と、自分で思い出せた瞬間の表情がとてもいいんです。

「パーツ」から考える力

また、漢字の構造に少し慣れてきた子には、「パーツ」に注目するヒントを出すこともあります。

例えば、

「“言”のパーツがあるよ」
「“刀”と“牛”が入ってる漢字だよ」

というように、部首や構成をヒントにして考えてもらいます。

すると、
「あ!解くの“解”だ!」
と、パズルのように思い出せることがあります。

答えを教えるより大切にしたいこと

もちろん、効率だけを考えれば答えをすぐ伝えた方が早いかもしれません。

でも私は、
「自分で思い出せた!」という感覚をとても大切にしています。

漢字学習は、どうしても“苦手意識”を持ちやすいもの。

だからこそ、
「できた!」
「わかった!」
という経験を、少しでも楽しい記憶として残してほしいと思っています。

これからも、笑いながら、一緒に「あと少し!」を乗り越えていきたいです。

(沢村)