【小5算数】「なんで?」を一緒に考える算数の時間【レッスン日記】
毎週木曜日は、実際のレッスンの様子をお届けしています。
今日の主役は、小学5年生のYさん。
好奇心旺盛で、授業にもとても意欲的に取り組んでいます。
一度気になると、とことん追求する姿勢が印象的です。
今回は、そんなYさんとの授業で出てきた「なんで?」を一緒に考えたお話です。
今日の問題は「体積」
小学5年生の算数には「体積」という単元があります。
体積の公式は「たて × よこ × 高さ(深さ)= 体積」です。
今回取り組んだ問題はこちら。
図のように、内のりが、たて20cm、横30cm、深さ40cmの直方体の形をした水そうがあります。
この水そうに21Lの水を入れると、水の深さは何㎝になりますか。
(『New小学生ワーク5年 東 算数』より)
21Lは21000㎤と単位を変換して、式に当てはめていくと
20 × 30 × ? = 21000
→ ? = 21000 ÷(20 × 30)= 35
答えは「35㎝」になります。
「なんで割り算で出るの?」に立ち止まる
Yさんもこの計算はスムーズにできました。
でも、Yさんの“つまずき”は別のところにありました。
「なんで体積から面積を割ると高さが出てくるの?」
多くの人は「そういう公式だから」と流してしまいがちですが、
せっかく出てきた「なんで?」は、学びのチャンス。
一緒に図を描きながら、深掘りしてみました。
面積と体積の関係をひも解く
まず「たて × よこ」で底面の面積が出ることは理解しているYさん。
ここから先、「面積 × 高さ=体積」なら、
「体積 ÷ 面積= 高さ」であることも、図を使って整理すると納得できました。

2D(平面)の面積と、3D(立体)の体積。
それぞれの関係性を視覚的にイメージすることで、
「なるほど、そういうことか!」と納得してくれました。
「なんで?」は考える力の第一歩
算数の面白さは、公式だけで解けることではなく、
「今、何をしているのか」を理解して進めるところにあります。
もちろん、公式を覚えることも大事。
でも「なぜこの式になるのか?」と立ち止まって考えることで、
ぐっと理解が深まります。
家庭教師の授業では、こうした「なんで?」にじっくり向き合える時間があります。
そしてこの力は、算数だけでなく、ものごとを深く考える土台にもなっていきます。
これからも、Yさんのように「なんで?」を大切にする学びを
一緒に楽しんでいきたいと思います!
(沢村)