【夏休みお悩み相談】復習と先取り、どちらを優先すべき?
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。
わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
夏休みが近づくと、必ずと言っていいほど聞かれる質問があります。
「この夏は、復習と先取り、どちらをやるべきですか?」
結論から申し上げると、この問いに一つの正解はありません。ただし、教科によって答えははっきり分かれます。 ここを整理しないままとりあえず全教科の予習ドリルを買ってしまうと、40日間があっという間に溶けてしまいます。
積み上がる教科は、迷わず復習を
算数・数学と英語は、前の学習が土台になる「積み上げ型」の教科です。分数の意味があいまいなまま割合に進んでも、そこで理解が止まります。中学生であれば、一次方程式が不安なまま連立方程式に入っても同じことが起こります。
授業をしていて実感するのは、こうしたつまずきの原因が、たいてい一学年から二学年前にあるということです。中2の生徒が数学でつまずいている場合、原因が中2の内容にあることは、実はあまり少なくありません。
学期中は、普段の宿題に追われて、この「戻る」作業がなかなかできません。
授業は待ってくれないからです。だからこそ夏休みは、積み上げ型の教科にとって、年に数回しかない貴重な復習期間になります。ここで土台を固めた生徒は、二学期以降の伸び方がまるで違います。
独立している教科は、先取りが効く
一方、社会と理科(特に生物・地学分野)は、単元ごとの独立性が高い教科です。江戸時代を知らなくてもある程度は明治時代は理解できますし、植物の分類を飛ばしても天気の学習はできます。
こうした教科は、夏に少しだけ先を覗いておくと効果的です。完璧に仕上げる必要はありません。教科書を読んで、写真や図を眺めておくだけでも十分です。「一度見たことがある」という感覚があるだけで、二学期の授業の入り方が変わります。初めて聞く話と、二度目に聞く話とでは、頭への残り方が違うからです。
国語はその中間
国語はその中間で、読解力の土台づくり——つまり読書や、文章を要約する練習——が最も効きます。
日々の積み上げは目に見えづらいですが、読書をする習慣ができることで語彙が少しずつ増え、読解能力も徐々に向上していきます。
これはすぐに効果が見えないので、本人にとっても、保護者にとってももどかしいと感じるかもしれませんが、1年後大きな成果に結びつくため、じっくりと取り組んでみてください。
優先順位をつける勇気を
ただ、夏休みは長いようで、実際に机に向かえる時間は限られています。すべてを完璧にやろうとすれば、どれも中途半端に終わります。
わたしがおすすめしているのは、「復習する教科を一つか二つ、先取りする教科を一つ」に絞ることです。苦手分野を優先しつつ、先取りしたい教科も実施すると、学習する上で、気分転換にもなりますし、数を絞ることで成果が見えやすくなり、達成感が生まれます。そしてこの達成感こそが、二学期以降の学習を支える燃料になります。
海外にお住まいのご家庭にとって、夏休みは日本への一時帰国や現地の長期休暇と重なり、まとまった時間が取りにくい時期かもしれません。日本の学校とは学年暦そのものが違うご家庭も多いことでしょう。
だからこそ、限られた時間をどこに使うかという判断が、いっそう大切になります。移動の多い夏なら、教材を持ち歩ける教科に絞る。
そんな現実的な計画で構いません。環境が違うということは、不利なのではなく、自分たちに合った学び方を選べるということでもあります。
ぜひ、復習・予習どちらもがんばって進めていただけたらと思います。
優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。
海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。