【夏休みお悩み相談】おうちのお手伝いしたくない

英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。

わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。

夏休みのお手伝いも勉強

夏休みに入ると、ご家庭の役割分担が変わることがあります。

夏休みのうちは宿題も多く、おうちでのお手伝いはしなくてOK。逆にいつもよりも時間があるからおうちのお手伝いも増える、というご家庭もあると思います。

わたしとしては、お手伝いも立派な学習につながると考えます。

お手伝いが机に向かう時間を削ってしまうものではなく、机の上の学びを支えている時間であると考える理由について書いていきます。

自然体験や生活体験が学習につながる

国立青少年教育振興機構は、二十年近くにわたって子どもの体験活動と意識の関係を調べ続けています。そこで繰り返し確認されているのが、自然体験や生活体験、お手伝いが多い子ほど、自己肯定感や自立的な行動習慣が高い傾向にあるということです。

タオルを絞る。包丁で野菜を切る。買い物を手伝う。布団を上げ下ろしする。調査で使われているのは、そんな地味な項目ばかりです。特別な体験教室に通う話ではありません。

教科の学習と、どこでつながるのか

指導の現場から見ていて、つながりは三つあると感じています。

一つは、言葉に実感が宿ること。理科で「蒸発」を習ったとき、洗濯物を干した経験がある子は、すぐに像を結びます。国語の文章に出てくる「煮立つ」「刻む」といった言葉も同じです。台所に立ったことがある子には、意味を説明する必要がありません。

二つ目は、手順を組み立てる練習になること。料理も片づけも、順番を間違えると失敗します。何を先にやるかを考える作業は、算数の文章題や、作文の構成づくりと同じ頭の使い方です。

三つ目は、「できた」がすぐ返ってくること。勉強の成果は見えるまでに時間がかかりますが、家事は結果が目の前に出ます。この小さな達成感の積み重ねが、自己肯定感を育てます。

一日15分、何かの作業を丸ごと任せる

たとえば、一つの仕事を丸ごと任せてみてはいかがでしょうか。

「野菜を切って」ではなく、「今日のお味噌汁、担当ね」と、手順をおおかた教えた上で、うまくいく方法を自分で考えてもらう。

保護者の方は、多少うまくいかなくても、口を出さずに待つ。ここが一番難しいところですが、口出しをされずに待ってもらえた子は、やり方を工夫し始めます。

一日15分で構いません。おうちのお手伝いは、勉強同様、「自分で考えて動く力」を育てます。

海外にお住まいのご家庭は、日本にいるとき以上に、生活そのものが体験の宝庫になっているのではないでしょうか。日本と違う食材を扱う。現地の市場で買い物をする。異なる気候の中で洗濯物を干す。

その一つひとつが、教科書の言葉に実感を与えてくれます。教室では手に入らない学びが、毎日の暮らしの中にあります。

夏休みに机に向かう時間が思ったほど取れなくても、どうかご心配なさらないでください。お子さんは、別の場所でもしっかり学んでいます。

優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。

ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。

海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。

お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。