【レッスン日記】~計算ミスのその先へ~「違和感」に気づく力を育てる

今回は、春から中学一年生になったYさんとのレッスンの一コマをご紹介します。

先取り学習の中で見えてきたこと

Yさんは現在、学校の内容より少し先を進めて数学の学習をしています。理解力も高く、新しい単元にも前向きに取り組めるタイプです。

ただ、ひとつ気になっていたのが「計算のケアレスミス」。

途中まではしっかり考えられているのに、最後の符号やちょっとした計算で間違えてしまう。いわゆる「もったいないミス」が続いていました。

「見直ししよう」では伝わらない

こういう場面で、つい言ってしまいがちなのが
「ちゃんと見直ししようね」という声かけ。

もちろん間違いではないのですが、実はこれだけだとあまり効果が出ないことも多いです。

なぜなら、「どう見直せばいいのか」が分からないままになってしまうからです。

そこでYさんには、少し違う声かけをしてみました。

「答えに違和感はない?」

「この答え、なんか変じゃない?」

そんなふうに問いかけてみると、最初は「え?」という反応。

でも一緒に考えていくうちに、
「たしかに、さっきの流れと合わないかも」
と、自分で気づく場面が少しずつ増えてきました。

計算を“ただ終わらせるもの”ではなく、
「自分の答えをチェックする視点」を持つこと。

それが、ミスを減らすための大きな一歩になります。

指導の中で意識していること

今回のように、私はできるだけ
「正しいやり方を教える」だけでなく、
「自分で気づけるヒント」を渡すことを意識しています。

特に先取り学習をしている子ほど、
スピードは速くなる分、見直しが後回しになりがちです。

だからこそ、「違和感に気づく力」を育てておくことが、
これからの学習を大きく支えてくれます。

小さな変化を大切に

最近のYさんは、計算が終わったあとに
「これで合ってるかな?」と一度立ち止まるようになりました。

まだ完璧ではなくても、
その“ひと呼吸”がとても大事だと感じています。

ミスをゼロにすることよりも、
ミスに気づける力を育てること。

これからも、そんな成長を一緒に積み重ねていきたいと思います。

(沢村)