【レッスン日記】子どもの“脱線話”とレッスンのバランス
今回は、レッスン中の「話の脱線」についてのお話です。
オンラインレッスンをしていると、予定通りに進む日ばかりではありません。
特に子どもたちは、ふと思いついたことを突然話し始めることがあります。
漢字の問題を解いていたと思ったら、
「先生、今日ね学校でこんなことがあって!」
と急に別の話になったり、
読解問題の途中で、
「これ、この前見た動画と似てる!」
と連想ゲームのように話が広がっていったり。
最初は勉強の話だったはずなのに、気づけばまったく別のテーマになっていることも少なくありません。
子どもの“脱線”には意味がある
大人からすると、
「今その話をするタイミング!?」
と思うこともあります。
でも、子どもたちの中では、その瞬間に頭の中で何かがつながっているんですよね。
特に海外で生活している子どもたちは、日本語で自由に話せる時間そのものが貴重です。
だからこそ、レッスン中の雑談のような会話も、実はとても大切な日本語のアウトプットになっています。
「こういう時、日本語でなんて言う?」
「それって日本ではどうなの?」
そんなやり取りの中で、語彙や表現だけではなく、“考えを言葉にする力”も育っていきます。
問題を解くだけでは出てこない、その子らしい言葉が聞けるのも、こういう時間だったりします。
先生側も、つい話を広げたくなる
そして実は、話を広げてしまうのは子どもだけではありません。
私自身も、
「それ面白いね!」
「それって実はこういうことなんだよ」
と、つい話が広がってしまうことがあります。
海外の生活、日本との文化の違い、言葉のニュアンス、漢字の成り立ち…。
レッスンの中には、子どもの“気になる”をきっかけに広げられる話題がたくさんあります。
教科書だけでは触れられない知識を伝えられる瞬間でもあるので、私自身、こういう寄り道はけっこう好きです。
実際、子どもたちも予定していなかった話の方をよく覚えていたりするんですよね。
「あの時先生が言ってたやつさ〜!」
と、次回のレッスンで突然思い出して話してくれることもあります。
大事なのは“引き際”
ただ、もちろんそのまま話し続けていると、気づけばレッスン時間が残りわずか…ということもあります。
「あ、これはそろそろ戻らないと終わらないな」
「今は一回区切った方がいいな」
そんな“引き際”は、毎回かなり意識しています。
子どもの「話したい!」という気持ちも大事にしたい。
でも、やるべき内容もしっかり終わらせたい。
このバランスは、オンラインレッスンの中でいつも考えている部分です。
なので、
「その話、あとで続きを聞かせて!」
「じゃあ今は一回戻ろうか!」
と、“会話を切る”というより、“戻る道を作る”ようにしています。
すると子どもたちも、
「話を止められた」
ではなく、
「今は勉強に戻る時間なんだな」
と自然に切り替えてくれることが増えました。
レッスンは、ただ問題を解くだけの時間ではなく、子どもとの会話の積み重ねでもあるなぁと感じます。
時には寄り道もしながら、その子にとって安心して話せる場所でありたいなと思っています。
(沢村)