【レッスン日記】国語の漢字テスト、どうやってやってるの?

今回は、国語のレッスンで行っている「漢字テスト」のお話です。
「え、テストってそんなに好きじゃないんだけど…」という声が聞こえてきそうですが、
実はレッスンではちょっと楽しい工夫をしながら取り入れています。

その場で書くスタイルで力をチェック

一つ目のやり方は、漢字プリントをもとにその場で言葉を提示して書いてもらう方法です。
「今日のテーマは“自然”ね」と言って、「森林」「火山」「太陽」などの言葉を出すと、
子どもたちはすぐに集中モードに入ります。

理解が早い子はスラスラと書いていきますが、
ときどき「あーーなんだっけ!」と、あと一歩のところで止まることも。
そんなときは、少しだけ時間を置いて見守ります。
それでも解けなかったときは、「思い出すポイント」を一緒に探すようにしています。

全問正解できたときの「簡単だった!」という笑顔は、まるで勝負に勝ったみたいです!
その自信が次の意欲につながるので、「できた!」をしっかり味わってもらうことが大切です。

苦手な子には“自信の芽”を育てる声かけを

一方で、なかなか思い出せずに止まってしまう子もいます。
そんなときは、無理に全部を一人でやらせるのではなく、
「限界になった時点で教えてもらう」というルールにしています。

書けなかった漢字は、書き順を一緒に確認しながらもう一度ゆっくり。
「ここまでは覚えてたね」「形はほとんど合ってたよ」と、
“今できていること”を具体的に伝えるようにしています。
そうすることで、「自分も少しずつ覚えられてきてる!」という自信をもってもらえるんです。

テストは“できた・できなかった”を測るだけのものではなく、
成長を感じるきっかけ」にしたいといつも思っています🌸

ゲーム感覚で楽しめる「マッキーノ方式」

もう一つの方法が、以前も紹介した「マッキーノ」を使った確認テストです。
くじ引きのように数字を引いて、その番号に対応する漢字をその場で書いてもらう、というやり方。

「3番だ!」「あ、これこの前間違えたやつだ〜!」と、
子どもたちが笑いながら挑戦してくれるのがこの方法の良いところです。
どの漢字が出るか分からないので、ちょっとしたドキドキ感もあって、
“ゲームのように学べるテスト”になっています。

この方法は特に、楽しく学びたいタイプの子にぴったり。
「次は当たるかな?」というワクワク感が集中力を高めてくれるんです。

テスト=挑戦する場としての楽しさを

漢字テストというと「正解・不正解」に目が行きがちですが、
本当の目的は「自分の今の力を知ること」だと思っています。

だからこそ、レッスンでは結果よりも“取り組む過程”を大切にしています。
「ここまでは書けた」「次はここを覚えよう」と、一歩ずつ積み重ねていけば、
漢字は確実に自分の味方になってくれます。

そして何より、
「今日は簡単だった!」「次はもっとできる!」と笑顔で終われるテストがいちばん。
その瞬間、子どもたちの中に“学ぶことの楽しさ”が確かに育っているのを感じます!

漢字テストは、知識の確認でありながら、挑戦と成長を楽しむ大切な時間でもあります。
一人ひとりに合ったペースで、これからも一緒に“言葉の力”を育てていきたいと思います。

(沢村)