【レッスン日記】グミの話から広がる“国語の時間”
香港在住の小学6年生のKさんは、野球が大好きな元気な男の子です。
レッスン前は学校や遊びでしっかり体を動かしていることもあり、少し疲れていたり、お腹が空いている様子でスタートすることがよくあります。
そのため、レッスン中にちょっとしたおやつを食べながら取り組むことも。
最初は「集中できるかな?」と思うこともありましたが、実はこの時間がとてもいい学びにつながっています。
「ピュレグミ」から始まった会話
ある日、Kさんがグミを食べながらレッスンを受けていました。
ふと袋を見ると、日本でもよく見かける「ピュレグミ」の文字。
私自身もグミが好きなので、思わず「それ美味しいよね!」と声をかけたところ、そこからグミの話で盛り上がりました。
「他のグミと比べてどう?」
「どんな食感が好き?」
「どの味が一番好き?」
そんなやり取りをしていく中で、Kさんは自分の感じていることを日本語で一生懸命伝えてくれました。
会話の中にある“国語の学習”
普段インターナショナルスクールに通っているKさんにとって、日本語で話す時間はとても貴重です。
学校では英語が中心の生活になるため、日本語で「自分の考えを説明する」という機会はどうしても限られてしまいます。
だからこそ、こうした何気ない会話の時間も立派な国語の学習になります。
例えば、言葉の使い方が少し違うときには、
「こういうこと?」
「〇〇っていう感じかな?」
と、自然な形で言い換えを伝えます。
するとKさんも、
「そうそう、それ!」
と納得した様子で言い直してくれます。
このやり取りを繰り返すことで、無理なく語彙が増えていきます。
勉強だけではない“言葉に触れる時間”
もちろん、問題を進めていくことも大切です。
漢字や読解、文法など、しっかりと身につけていく必要があります。
ただ、それと同じくらい大切にしているのが、こうしたちょっとしたやり取りの時間です。
「勉強しよう」と構えた状態ではなく、自然な会話の中で言葉に触れる。
その方が、子どもたちはリラックスして、自分の言葉で話すことができます。
そして、その積み重ねが「使える日本語」につながっていきます。
何気ない時間こそ大切にしたい
グミの話から始まった会話でしたが、その中にはたくさんの学びがありました。
好きなことを話す、感じたことを言葉にする、相手に伝える。
こうした一つひとつの経験が、国語力を育てていきます。
これからも、問題に取り組む時間と同じくらい、こうした何気ない会話の時間も大切にしながら、Kさんの学びをサポートしていきたいと思います。
(沢村)