【コラム】最初の「つまずき」を見逃さない

8月に入り、インターナショナルスクールでも続々と新学期が始まっています。

新しいクラス、新しい先生、新しい教科。

学年が一つ上がったことで、勉強の内容も少しずつ難しくなっていきます。

新学期というと、「今年はどんなことを頑張ろう?」と前向きな気持ちになる一方で、実はこの時期だからこそ見つかる小さな「つまずき」もあります。

最初は「分からない」に気づきにくい

新しい単元が始まったばかりの頃は、子ども自身もまだ「何が分からないのか分からない」ということがあります。

例えば数学なら、

「計算はできるけれど、文章問題になると解けない。」

国語なら、

「文章は読めるけれど、問題で聞かれていることに答えられない。」

そんな小さなズレが出てくることがあります。

一つひとつは大きな問題に見えないかもしれません。

でも、そのまま先へ進んでしまうと、後になって「あれ?ここから分からなくなった」という状態につながることがあります。

だからこそ、新学期の今は、点数だけではなく、**「どこで少し困っているのか」**を見ることが大切だと思っています。

「できない」ではなく「まだ慣れていない」だけかもしれない

新しい学年になれば、当然ながら今までより難しい内容が出てきます。

最初からスムーズにできなくても、決しておかしいことではありません。

例えば、昨年までは問題文が短かったのに、急に長い文章を読んで答える問題が増えた。

計算だけだったのが、文字式や文章題を組み合わせて考えるようになった。

こうした変化に慣れるまでには、少し時間が必要です。

そのため、「できない」と判断する前に、

「どこまではできている?」

と見てあげることが大切です。

できている部分が分かれば、次に何を練習すればいいのかも見えてきます。

新学期は「得意」を見つけるチャンスでもある

つまずきに目を向けることは、苦手を探すことだけではありません。

新しい単元を学ぶことで、

「この問題は得意かも!」

という新しい発見が生まれることもあります。

今まで算数があまり好きではなかった子が、図形の問題になると楽しそうに考える。

国語の文章問題では苦戦していた子が、漢字になるとたくさん覚えている。

そんなこともあります。

新しい学年、新しい教科、新しい先生。

環境が変わる新学期は、子どもたちの「意外な得意」が見つかるタイミングでもあるのです。

「つまずいたら、すぐに戻れる」が大切

勉強では、つまずかないことよりも、つまずいたときに早めに気づくことのほうが大切な場合があります。

分からないところをそのままにせず、

「ここがちょっと苦手かもしれない。」

と気づければ、そこから復習できます。

一度前の単元に戻って確認することもできます。

そして、もう一度やってみて、

「あ、分かった!」

となれば、それは大きな自信になります。

新学期は、まだ一年の始まりです。

今の時点で完璧にできる必要はありません。

むしろ、これから一年間の学習をスムーズに進めるために、今のうちに小さなつまずきを見つけておくことが大切なのだと思います。

新しい一年を、一緒に見つめていく

インターナショナルスクールで学ぶ子どもたちは、日本とは異なるカリキュラムや学習環境の中で、それぞれ頑張っています。

だからこそ、「みんなと同じようにできているか」だけではなく、

「この子は今、どこまでできているのか。」

「次に何ができるようになればいいのか。」

を一緒に見ていくことが大切です。

新学期が始まったばかりの今は、まだまだこれから。

小さな「分からない」も、小さな「できた!」も一つずつ見つけながら、その子なりのペースで新しい一年を積み重ねていけたらと思っています。

(沢村)