「どこが分からないか」を言えると勉強は進む
英語(英検対策)・国語・社会・理科を教えている左雲(さくも)です。小学生低学年から高校生まで、年代を問わず幅広く担当しています。
わたしのブログでは、日々の授業での経験をもとに、勉強の取り組み方や成功事例、時には生徒と話し合った時事問題などについて綴っています。
授業で「ここまでで質問ある?」と聞いたとき、いちばん多く返ってくる答えは・・・・
「全部わかりません」
これは困ります。
困っているのは、わたしではなく本人のほうです。分からないことは分かっている。けれど、それがどこなのかが分からない。 この状態にいる限り、勉強はなかなか前に進みません。
しかし、「どこが分からないか」を言葉にできた瞬間、その問題は半分解けています。
「分からなさ」には段階がある
ひとつの問題でつまずいたとき、原因はだいたい次の三つのどこかにあります。
一つ目は、言葉。 「比例」「因果関係」といった用語の意味が曖昧なままだと、その先の説明は全部ぼやけます。理科や社会でよく起こります。
二つ目は、手順。 何をすればよいかは分かっているのに、途中で止まる。計算のやり方、証明の書き方など、技術の問題です。
三つ目は、問題文そのもの。 実はこれが一番多い。何を聞かれているのかが読み取れていないのです。算数の文章題でつまずく子の多くは、算数ではなく国語で止まっています。
原因が違えば、やるべきことも違います。言葉なら調べる。手順なら例題を見直す。問題文なら、もう一度ゆっくり読む。「全部わかりません」のままでは、この選択ができません。
三つの自問を習慣にする
生徒には、手が止まったときに自分へ問いかける言葉を3つ教えています。
知らない言葉はある?
何を聞かれている問題?
どこまでは書けた?
三つ目が特に大切です。「途中まではできた」と分かると、それだけで気持ちが変わります。全部できないのではなく、あと一歩なのだと見えてくるからです。
この三つを通ると、「全部わかりません」は自然に「この言葉の意味が分かりません」へ変わります。ここまで来れば、あとは早いのです。
質問できる子は伸びる
質問が上手な生徒は、例外なく伸びます。頭がいいからではありません。自分の中を点検する習慣があるからです。
保護者の方にお願いしたいのは、「何が分からないの」と聞いて答えが返ってこなくても、責めないでいただきたいということ。
それは怠けではなく、切り分けの練習がまだ足りていないだけです。
「言葉?やり方?それとも問題文?」と選択肢を出してあげると、驚くほどすんなり答えてくれます。
海外にお住まいのご家庭では、日本語で気軽に質問できる相手が身近にいない、という状況もあるかと思います。分からないことを抱えたまま、一人で机に向かう時間は長くなりがちです。
けれども、この切り分けの力は、一人の時間にこそ育ちます。 誰かがすぐに答えてくれる環境では、立ち止まって考える機会が減ってしまうからです。すぐに聞けないという不自由は、自分で自分に問いかける癖をつける、またとない機会でもあります。その力は、この先ずっとお子さんを助けてくれます。
優心オンラインでは、海外在住者専門の個別指導塾として、指導経験の豊富な講師陣が、生徒一人ひとりの理解度や興味、学習環境に合わせてきめ細やかなサポートを行なっています。
ただ勉強ができるようになることを目指すのではなく、ひとりひとりのお子さんが楽しんで勉強に取り組み、生きる力を身につけることに重きを置いています。
海外にいながら、日本の学校の学習に合わせて進めることも可能です。
お子さんの学習について何かご不安な点があれば、ぜひ一度当塾にご相談ください。