「できる子」にも復習が必要な理由

子ども自身から「もうできるから次に行きたい!」と言うことがありますよね。

もちろん、新しい単元へ進むことも大切です。

でも私は、「できるようになった」からこそ、復習する時間も同じくらい大切だと考えています。

「分かる」と「できる」は少し違う

レッスンでは、新しい内容を説明すると、

「分かった!」

と笑顔で答えてくれる子がたくさんいます。

その場で問題を解いても、しっかり正解できることも少なくありません。

でも、1週間後や1か月後に同じような問題を出すと、

「あれ?どうやるんだっけ?」

となることがあります。

これは決して珍しいことではありません。

人は一度覚えたことでも、時間が経つと少しずつ忘れてしまうものです。

だからこそ、「一度できたから終わり」ではなく、「何度か思い出す機会をつくること」が、本当の意味で身につけるためには欠かせません。

復習は「できないからやる」のではない

「復習」と聞くと、

「苦手な子がするもの」

というイメージを持つ方もいるかもしれません。

でも実際には、勉強が得意な子ほど、復習を大切にしています。

スポーツでも、試合のたびに基本練習を繰り返します。

ピアノも、新しい曲だけではなく、弾けるようになった曲を何度も練習します。

勉強も同じです。

基本がしっかり身についているからこそ、新しい内容を学んだときに「前に勉強したこととつながった!」と気づけるようになります。

復習は、後ろに戻ることではなく、次へ進むための準備なんですね。

「忘れること」を前提に考える

私たちはつい、「覚えたら忘れない」と思ってしまいがちです。

でも実際は、その逆。

人は忘れる生き物です。

だからこそ、忘れることを前提に学習を組み立てることが大切です。

レッスンでも、新しい単元ばかり進めるのではなく、少し前に学習した内容を問題に取り入れることがあります。

「あ、そうだった!」

と、自分の力で思い出す時間をつくることで、知識は少しずつ定着していきます。

復習は、自信を育てる時間

復習には、もう一つ大切な役割があります。

それは、「自分はできる」という自信につながることです。

以前は時間がかかっていた問題が、今ではスラスラ解ける。

前は迷っていた漢字が、すぐに書ける。

そんな小さな成長を実感できるのが、復習の時間です。

勉強は、新しいことを覚えるだけではありません。

これまで頑張ってきたことを振り返り、「ちゃんと身についている」と確認することも、とても大切な学びです。

だから私は、これからも「復習の時間」を大事にしながら、一人ひとりの「できる」を少しずつ増やしていきたいと思っています。

(沢村)